著者
二階堂 徹 高田 恒彦 バロー マイケル 佐藤 暢昭 細田 裕康
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.910-915, 1992-11-25
被引用文献数
19

コンポジットレジンインレー等に用いられる各種デュアルキュア型レジンセメントの歯質に対する初期接着強さについて検討した.エナメル質に対する初期接着強さは, ほぼ満足できる値であったが, 象牙質に対する接着強さは極めて低く, 改善する必要があった.そこで直接充〓用コンポジットレジンでその有効性が認められた前処理剤, プライマー, ボンディング剤等の併用について検討したところ, ボンディングシステムを併用することによって初期接着強さを改善できることが判明した.さらに窩洞形成後, ボンディングシステムによって窩洞をシールし, 接着を完了した上で印象採得し, レジンインレーを合着すると, さらに安定した高い接着性が得られることが示唆された.