著者
秋山 佳春 高谷 和宏 山根 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.530, pp.55-60, 2001-12-14
参考文献数
8
被引用文献数
4

2.4GHzのISM帯を用いた短距離無線通信方式であるBluetoothに関して、同じ2.4GHz帯を使用する無線LAN(IEEE802.11b準拠)による干渉特性を、実際の機器を用いた測定及び信号処理解析ツールを用いたシミュレーショオン等により評価した。その結果Bluetooth及び無線LANともに1対1通信系とすると、干渉源が直接拡散方式無線LANの場合、D/U(希望波と干渉波の平均電力比)が-10dB以上においてビットエラーレート(BER)はほぼ10^<-3>以下であった。これはBluetoothの所要伝送品質(BER=1×10^<-3>)を満たしており、スループットは劣化しないことがわかった。一方、干渉源が周波数ホッピング方式無線LANの場合も、BERの測定値及び計算値は1×10^<-3>未満であり、Bluetoothの所要伝送品質を満たすためスループットは劣化しないことがわかった。