著者
魚住 明生
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.79-89, 2007-02

近年,高等専門学校でのロボットコンテスト(以下,ロボコンとする。)を契機として,高校や大学など各種学校においてロボコンが数多く実施されている。中学校においても平成12年度から全国大会が開催され,平成15年度には全国で約20都府県において地区大会が実施されており,ロボコンを取り入れた取り組みは,[生きる力]の育成をねらいとした現行学習指導要領における技術科教育の新しい題材の1つとして注目されている。本研究では,科学技術教育における新たな教材を開発することを目的として,火星ローバーコンテストに向けてのローバー製作講習会の受講者と,そのコンテストの参加者へのアンケート調査を基にして,火星探査を題材とした火星ローバーコンテストの有効性について検証した。さらに,それを基にして,科学技術教育における教材開発の視点を検討した。