スポーツ選手の栄養サポートを行う部活動NSTA(Nutrition Support Team for Athlete)は、愛知県内のA 大学ラグビー部の学生寮にて、朝食・夕食の食事提供を行っている。この活動が始まった2005年から2009年の5 年間に、選手を対象に行った身体測定、体力測定結果の推移を見た。その結果、間欠性持久力を評価するYo-Yo Intermittent test の成績が有意に上昇した。一方、10m、30m スプリントタイム、スクワットジャンプパワーといった瞬発力を評価する項目や、身体計測値に変化は認められなかった。持久力の上昇には、練習後の速やかな糖質摂取による貯蔵グリコーゲン回復が必要であり、NSTA による食事提供の寄与は大きいと考えられる。