著者
山田 剛史
出版者
日本老年行動科学会
雑誌
高齢者のケアと行動科学 (ISSN:18803474)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.35-55, 2020 (Released:2021-01-01)

単一事例データの評価のため,様々な統計的方法が提案されている。本稿の目的は,単一事例データのために開発された効果量 (Effect Size) を解説することである。さらに,効果量を用いて行われる,複数の単一事例研究の統計的な統合の手法であるメタ分析についても紹介した。マルチレベルモデルを用いた単一事例研究のメタ分析,単一事例データへのベイズモデリングの適用についても述べた。
著者
荒木 乳根子
出版者
日本老年行動科学会
雑誌
高齢者のケアと行動科学 (ISSN:18803474)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.2-24, 2020

筆者は 1990 年に高齢者のセクシュアリティについての調査研究をして以来,約 30 年にわたって中高年のセクシュアリティおよび高齢者の性と介護に関する調査研究・事例検討を研究テーマにしてきた。本論文では,これまでの調査研究について,年代に沿って概要を述べ,そこから見えてきたことをまとめた。さらに調査研究をベースに上梓した主著を紹介した。中高年のセクシュアリティについては,日本性科学会セクシュアリティ研究会 (代表:荒木) での調査から夫婦間のセックスレス化が明らかになった。筆者らは性的な触れ合いは人生の後半の生を豊かにすると考え,セックスレスの要因を分析し,男女双方にとってより良い性生活を築くための提案を試みた。高齢者の性と介護については,職員への性的行動,利用者間の好意・恋愛に基づく性的行動を中心に述べた。前者では,利用者の性的行動をただ問題行動として抑止するのではなく,心理的内的欲求の理解に基づいて対応する必要性を提案した。後者では,利用者の QOL の充実に軸足を置いて,他の利用者や家族との調整を図っていく姿勢が望ましいとした。
著者
荒木 乳根子
出版者
日本老年行動科学会
雑誌
高齢者のケアと行動科学 (ISSN:18803474)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.2-24, 2020 (Released:2021-01-01)

筆者は 1990 年に高齢者のセクシュアリティについての調査研究をして以来,約 30 年にわたって中高年のセク シュアリティおよび高齢者の性と介護に関する調査研究・事例検討を研究テーマにしてきた。本論文では,こ れまでの調査研究について,年代に沿って概要を述べ,そこから見えてきたことをまとめた。さらに調査研究 をベースに上梓した主著を紹介した。中高年のセクシュアリティについては,日本性科学会セクシュアリティ 研究会 (代表:荒木) での調査から夫婦間のセックスレス化が明らかになった。筆者らは性的な触れ合いは人 生の後半の生を豊かにすると考え,セックスレスの要因を分析し,男女双方にとってより良い性生活を築くた めの提案を試みた。高齢者の性と介護については,職員への性的行動,利用者間の好意・恋愛に基づく性的行 動を中心に述べた。前者では,利用者の性的行動をただ問題行動として抑止するのではなく,心理的内的欲求 の理解に基づいて対応する必要性を提案した。後者では,利用者の QOL の充実に軸足を置いて,他の利用者 や家族との調整を図っていく姿勢が望ましいとした。