著者
宮原景泰 鷲野浩之
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.5-6, 2012-03-06

4線式アナログ抵抗膜タッチパネルは、コストが小さく、現在広く用いられているが、タッチ座標検出の原理上、マルチタッチ検出を行うことが難しい。本稿では、このタッチパネルによるマルチタッチ検出について、複数の 端子間抵抗値を用いることで、幅広いタッチバリエーションに対応する手法について発表すると共に、評価結果について報告する。
著者
鷲野 浩之 岡野 祐一 川又 武典
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.11, pp.55-61, 2008-01-31

近年,タッチパネルを搭載した電子機器が広く普及している.PDAやカーナビなどをはじめとして,最も多く利用されているのはアナログ抵抗膜タイプのタッチパネルであるが,アナログタイプのタッチパネルでは,デジタルタイプのように2点を同時に検出することができないため,2点タッチを利用したユーザ・インタフェースを実現することができなかった.本研究では,タッチパネルの両端にある直交する4つの端子の抵抗値の変化に基づいて2点タッチを精度良く検出するとともに,対向する2つの端子の抵抗値の変化に基づいてタッチされた2点間距離を検出することで,アナログ抵抗膜タイプのタッチパネルにおいても,2点タッチを利用した拡大・縮小などのユーザ・インタフェースを実現する.Resently, IT device with touch panel interface is a part of modern life. The touch panel of the analog resistance sensing type is most common, and it is used for PDA and the car navigation system, etc. However, it is difficult to detect multi-point touching on the analog type touch panel, and is not able to provide User Interface using multi-point touching. In this research, we developed a technique that can detect multi-point touching based on the resistances between the orthogonal 4 terminals of the two-layered panel, and can detect the distance between two points touched on the panel based on the resistances between the facing 2 terminals. This method enables us to provide User Interface using two-point touching such as zoom in/out display of the image.