著者
木村 浩和 菅沼 常徳 小方 宗次 和久井 信 鹿野 胖 浅利 昌男
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.123-127, 1994-02-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

日本猫51例の単純X線フィルムについて, 椎骨数ならびに頸椎・胸部構造・腎陰影の3部位などを計測して基準値の設定を試みた. 脊柱管の高さと後頭骨~C1幅の比は1: 0.61, 脊柱管の高さとC1~C2最小距離の比は1: 0.19であった. 気管・胸大動脈・後大静脈の太さはほぼ等しく, 肺静脈・肺動脈の太さは第8~ 第10肋骨の最も細い部位にほぼ等しかった. 日本猫は米国産雑種猫に比べ胸郭の深いことが特徴的であった. 腹部VD像における第2腰椎縦軸と左右腎陰影長径との比はそれぞれ1: 2.38および1: 2.49で, 第2腰椎横径と左右腎短径との比はそれぞれ1: 3.03および1: 3.05であった化側面像では, 第2腰椎長径と左右腎の長径との比は1: 2.39, 第2腰椎短径と左右腎短径との比はそれぞれ1: 5.20および1: 5.25であった.
著者
浅利 将男 和久井 信 深谷 幸作 鹿野 胖
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.803-806, 1985-10-15

牛の結腸ら^^.せ^^.ん^^.わ^^.な^^.の形成について, 頭尾長2.1〜25cmの胎仔を用いて観察した. 大腸では小腸に遅れ, 頭尾長3.5cm胎仔において近位結腸部に最初の折れ曲がりが観察された. その後, 頭尾長6.5cmに至るまでに, 近位結腸部は巻き込みはじめ, これらの巻き込みは頭尾長9.3cmに至るまでに円錐状にまとまりはじめた. これらの近位結腸の円錐状の巻き込みは, およそ頭尾長13〜23cmの間に, 成牛型の円盤状の結腸として完成した.