著者
浅利昌男監修
出版者
緑書房
巻号頁・発行日
2018
著者
木村 浩和 菅沼 常徳 小方 宗次 和久井 信 鹿野 胖 浅利 昌男
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.123-127, 1994-02-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

日本猫51例の単純X線フィルムについて, 椎骨数ならびに頸椎・胸部構造・腎陰影の3部位などを計測して基準値の設定を試みた. 脊柱管の高さと後頭骨~C1幅の比は1: 0.61, 脊柱管の高さとC1~C2最小距離の比は1: 0.19であった. 気管・胸大動脈・後大静脈の太さはほぼ等しく, 肺静脈・肺動脈の太さは第8~ 第10肋骨の最も細い部位にほぼ等しかった. 日本猫は米国産雑種猫に比べ胸郭の深いことが特徴的であった. 腹部VD像における第2腰椎縦軸と左右腎陰影長径との比はそれぞれ1: 2.38および1: 2.49で, 第2腰椎横径と左右腎短径との比はそれぞれ1: 3.03および1: 3.05であった化側面像では, 第2腰椎長径と左右腎の長径との比は1: 2.39, 第2腰椎短径と左右腎短径との比はそれぞれ1: 5.20および1: 5.25であった.
著者
信田 卓男 石川 剛司 八野田 健 山根 悠太郎 安藤 健二 上條 圭司 柴田 真治 浅利 昌男
出版者
日本獣医がん学会
雑誌
日本獣医がん学会雑誌 (ISSN:18843344)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-8, 2012-11-28 (Released:2012-11-28)
参考文献数
13
被引用文献数
1

健康犬の乳腺からのリンパ流路について調べた。解剖学的研究では、リンパ流路の多くが定型的パターンを示したが、個体により変異も見られた。CT 分析では、造影剤を乳腺皮下に少量注射すると非侵襲性で迅速にリンパ経路を可視化することができた。これらのことから、臨床では各個体で、3D-CT によるリンパ造影をすることで、変異のあるリンパ流路の特定が容易になり、その結果、その個体にあった最も適切な乳腺腫瘍の外科切除と予後判定の実施が可能になると思われた。