著者
磯野 泰輔 湯浅 瑞希 谷 まゆ子 黒川 浩司 西辻 雅 西 耕一
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.99-104, 2018-04-20 (Released:2018-05-10)
参考文献数
15
被引用文献数
2

背景.非小細胞肺癌術後5年目までに再発を認めない例は予後が良好とされているが,anaplastic lymphoma kinase(ALK)融合遺伝子陽性肺癌では遠隔期の再発例が散見される.症例.56歳男性.45歳の時に右上葉切除術を施行され肺腺癌(pT1N0M0 Stage IA)と診断された.その後は再発なく経過していたが,術後11年目に血痰を自覚して受診し,胸部CTで切除断端の軟部影と右胸水を指摘された.気管支鏡による生検で腺癌が検出され,免疫染色ではALK陽性であり,初回手術の標本でもALK融合遺伝子を検出したことから肺癌術後再発と診断された.Alectinibを開始したところ腫瘍は縮小し,現在も治療継続中である.結語.ALK融合遺伝子陽性肺癌では術後の遠隔期再発に留意した経過観察が必要と考えられる.
著者
勝山 裕 武部 浩明 黒川 浩司 齊藤 孝広 直井 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.8, pp.1740-1749, 2005-08-01
被引用文献数
2

文書管理システムにおいて, OCR結果の候補文字情報と, キーワード領域の推定を使い, 通常のテキスト検索エンジンで高精度に文書画像を検索できる技術を提案する. この手法では, 文書画像は最初に通常のOCRで文字認識される. 次に, OCRの出力したテキストから, 形態素解析によりキーワード領域が推定される. 候補文字ラティスがこの領域から求められ, 未登録語単語領域ではk-th DP処理により, 名詞単語領域では更に単語辞書との整合により, 候補文字ラティスから文字列が抽出される. 最後に, 通常のテキスト検索エンジンによる高精度な検索を可能にするために, 抽出された文字列は通常のOCRの出力したテキストに追加される. 49枚のOHP文書画像を対象にした検索実験では, 検索精度は, 通常のOCRの出力したテキストのみで検索再現率90.1%, 適合率100%であったが, 提案手法では再現率98.2%, 適合率100%を達成した. また, 処理時間は通常のOCR処理とほぼ変わらず, テキスト量もOCRの出力したテキストの約6倍程度に収まった.