著者
撫原 恒平 宮崎 孝 黒田 一朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.318, pp.81-88, 1998-10-15

4並列SIMD命令を用い, 高速な4並列複素Radix-4 FFTを実装し, 性能を評価したので報告する.各段のバタフライ演算において, 連続した4個の入力データを1個のレジスタにパックし, 同一のシグナル・フローに従って演算することにより, 4並列演算を行った.最終段のバタフライ演算では, 4要素毎に4個の入力データを1個のレジスタにパックすることで4並列演算を行った.提案手法を4並列SIMD命令セットを持つV830Rプロセッサへ適用した結果, 既存の実装例に比べクロック数を35%削減できた.正負対称丸めつき積和演算命令が, 誤差の低減に有効であることも示した.