著者
佐野 徹 加東 勝 齊藤 貴樹 天野 英晴
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J93-D, no.12, pp.2579-2586, 2010-12-01

動的リコンフィギャラブルプロセッサにおいて,構成情報転送と実行のオーバラップができない際に,データ転送用の結合網を構成情報の転送に転用することで,構成情報転送時間を削減する手法,データバスコンフィギュレーションを提案する.動的リコンフィギャラブルプロセッサMuCCRA-3.32bを対象として,実際に設計及びシミュレーションを行った結果,データバスコンフィギュレーションの適用によってわずか1.3%のハードウェアオーバヘッドで,構成情報の転送時間を半分近くにすることができることが示された.f転送中の消費電力は増加するが,効率的な転送により消費エネルギーは2D-DCTの場合36%の削減が達成された.