著者
Cui Songkui
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

Parasitic plants acquire water and nutrients from host plants using a specialized organ, haustorium, and cause severe agricultural damages worldwide by infecting staples. The project will elucidate the molecular mechanism behind genetic and environmental control of haustoria in parasitic plants.
著者
Cui Songkui
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

寄生植物は他の高等植物に寄生し、栄養と水を奪う植物である。宿主植物に寄生するために、吸器という特殊な器官を形成する。しかし、吸器がどうやって宿主を認識するのかは未だに未解明である。本研究ではモデル寄生植物コシオガマを用いたエチレン突然変異体の同定および宿主-寄生植物相互作用におけるエチレンシグナル伝達の役割を解析した。寄生植物側のエチレンシグナル伝達は吸器形成過程において、吸器先端細胞の分裂や分化の調節により、宿主感染の有無を決定することを明らかにした。また、宿主植物側のエチレンは寄生に一部寄与することを明らかにした。これはエチレンによって寄生植物の有する宿主感受性をあげていると考えられる。
著者
CUI Songkui
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2013-08-30

真核生物の細胞では、貯蔵脂肪を代謝して、成長に必要なエネルギーとなるスクロースを合成するため、オイルボディとペルオキシソームが協調的に機能すると考えられているが、その生物学的な意義は明らかでなかった。本研究では、オイルボディとペルオキシソーム間の膜付着を制御する遺伝子を発見し、脂肪分解とこれら細胞小器官どうしの相互作用について生物学的なリンクを初めて明らかにした。私たちの結果から、植物細胞は最終産物であるスクロースをシグナルとして、オイルボディとペルオキシソームの物理的相互作用を制御することにより脂肪分解ひいては脂肪酸の移動を微調整する新規のメカニズムを明らかにした。