著者
村上 哲 渡辺 安 藤原 仁志 Murakami Akira Watanabe Yasushi Fujiwara Hitoshi
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所資料 = Technical Memorandum of National Aerospace Laboratory (ISSN:1347460X)
巻号頁・発行日
vol.774, 2003-06

航空宇宙技術研究所が開発を進めているジェットエンジンを搭載した小型超音速実験機(ジェット実験機)には、マッハ2までの飛行速度で作動する2次元外部圧縮型可変形状超音速インテークを搭載する予定としている。ジェット実験機の推進システム性能予測およびインテーク可変制御開発に必要なインテーク空力特性を取得するために、ジェット実験機第2次形状超音速インテーク(C313形状)の19.2%縮尺模型を用いた単体空力特性取得試験を航空宇宙技術研究所の遷音速風洞および超音速風洞においてマッハ0.6〜2.1の範囲で実施した。ジェット実験機の推進システム性能予測およびインテーク可変制御開発に必要なインテーク空力特性データを取得するとともに、風洞試験で得られた空力特性がCFD解析により事前に予測した特性と概ね一致し、設計目標を満足した。また、マッハ1.3以上においては低流量側でバズが発生し、特にマッハ1.8以上の高マッハ域においてはFerri型不安定によるバズ発生のためインテークの安定作動余裕が小さいことが判明したが、適切な超音速ランプ可変制御および抽気制御によりインテークの安定作動域を改善できる。さらに抽気プレナム圧力比は本試験条件の範囲においては第2ランプ角や抽気条件による影響は小さく、インテークの作動状態を適切に示すパラメタとなることを確認した。インテーク入口部における横流れの影響については横流れ偏角4度までの範囲において、試験を行った何れのマッハ数においても大きな空力性能の劣化は見られず、良好な特性を示した。
著者
Miyoshi Yasunobu/Fujiwara Hitoshi
雑誌
Memoirs of National Institute of Polar Research. Special issue
巻号頁・発行日
vol.59, pp.199-207, 2006-03

By using a general circulation model, we examine behavior of the migrating semidiurnal tide for solar cycle moderate and geomagnetically quiet conditions. We investigate day-to-day variabilities of the migrating semidiurnal tide in the mesosphere and thermosphere and their relation with the migrating semidiurnal tide generated in the lower atmosphere. The results show that day-to-day variations of the migrating semidiurnal tide are evident from the tropopause to the thermosphere. Fluctuations of the migrating semidiurnal amplitude with periods of 10-12 and 25 days are found at altitudes from 20 to 250km, indicating dynamical coupling between the mesosphere and thermosphere and the lower atmosphere.