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文献一覧: MATSUI Takahide (著者)
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藤子・F・不二雄による“劇画” ――「劇画・オバQ」の解釈の試み
著者
松井 貴英
MATSUI Takahide
出版者
九州国際大学現代ビジネス学会
雑誌
九州国際大学国際・経済論集 = KIU Journal of Economics and International Studies
(
ISSN:24339253
)
巻号頁・発行日
no.11, pp.35-64, 2023-03-31
本論文では、藤子・F・不二雄の短編「劇画・オバQ」を扱いつつ、彼がこの作品において描こうとした「劇画」的なものとは何であるかという問題についての考察が行われる。そして、「劇画・オバQ」は、子どもの頃の正太の生きていた世界と成人した正太の生きる世界というこのふたつの異なる世界線がある時点で交差し、しかしやがて離れていくという、そのような短編であることと、「劇画・オバQ」における「劇画」は、正太の生きる現実の世界であり、Q太郎の登場は、正太の生きる世界線を反証的に浮かび上がらせていることを示す。その上で、誰かによって物語られることはないどこにでもありそうな、何も起きることのなさそうな日常が、この作品において「劇画」として描かれていることを示す。
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辰巳ヨシヒロは「劇画」で何を表現したか ―『黒い吹雪』における「よるべのなさ」
著者
松井 貴英
Matsui Takahide
出版者
九州国際大学現代ビジネス学会
雑誌
九州国際大学国際・経済論集 = KIU Journal of Economics and International Studies
(
ISSN:24339253
)
巻号頁・発行日
no.7, pp.15-40, 2021-03
本論文は、1970年前後に辰巳ヨシヒロが執筆した作品に対して評されることのある「うらぶれ」「よるべのない」という評価が、1956年に執筆された『黒い吹雪』においてもなされうるかどうかを検討する。そしてこの作品から、「よるべのない」と表現されうる作風の萌芽を読み取ることができることを示す。具体的には、主要登場人物の一人であるイカサマ博奕打ちの男の「よるべのない」心のありようについて具体的に検討し解釈することによって、それが示される。
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プラトンと独り語り : 『ティマイオス』を中心に
著者
松井 貴英
Matsui Takahide
出版者
名古屋大学哲学会
雑誌
名古屋大学哲学論集
(
ISSN:09156577
)
巻号頁・発行日
no.2020, pp.235-248, 2020-04
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辰巳ヨシヒロは「劇画」で何を表現したか ―『黒い吹雪』における「よるべのなさ」
著者
松井 貴英
Matsui Takahide
出版者
九州国際大学現代ビジネス学会
雑誌
九州国際大学国際・経済論集 = KIU Journal of Economics and International Studies
(
ISSN:24338253
)
巻号頁・発行日
no.7, pp.15-40, 2021-03
本論文は、1970年前後に辰巳ヨシヒロが執筆した作品に対して評されることのある「うらぶれ」「よるべのない」という評価が、1956年に執筆された『黒い吹雪』においてもなされうるかどうかを検討する。そしてこの作品から、「よるべのない」と表現されうる作風の萌芽を読み取ることができることを示す。具体的には、主要登場人物の一人であるイカサマ博奕打ちの男の「よるべのない」心のありようについて具体的に検討し解釈することによって、それが示される。
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プラトン『パイドン』における死の練習と哲学探究について
著者
松井 貴英
Matsui Takahide
出版者
名古屋大学哲学会
雑誌
名古屋大学哲学論集
(
ISSN:09156577
)
巻号頁・発行日
no.2018, pp.143-156, 2018-04
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徳を教えることについて―プラトン『メノン』におけるソクラテスとアニュトスの対話
著者
松井 貴英
Matsui Takahide
出版者
九州国際大学教養学会
雑誌
教養研究 = Studies of Libeal Arts
(
ISSN:13410504
)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.55-71, 2016-02-25
プラトン『メノン』におけるソクラテスとアニュトスによる、自分たちの息子を徳ある者にすることができなかった徳ある者たちに関する対話の箇所の検討を、この対話篇の主題「徳は教えられうるか」を踏まえつつ、現代の徳倫理学におけるエウダイモニア主義とプラトンにおける徳と倫理に関する問題の所在を踏まえつつ、検討していった論文。知識としての徳と、世俗的な徳の相違を明らかにしつつ、その相違は徳の探求の方法の相違と不可分であり、現代の徳倫理学との比較のためには、この両者の相違を踏まえる必要があるとした。