著者
王 書[イ] WANG Shuwei オウ ショイ
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.22, pp.1-14, 2011-03

大正作家と中国との関連を言うとき、すぐ思い浮かぶのは谷崎潤一郎、佐藤春夫、芥川龍之介、木下杢太郎などといった作家ぐらいで、その数が明治時代と比べるとずいぶん少ないが、しかし、右の作家たちはいずれも大正時代においての大家であることは事実である。これらの作家たちは大正時代において、いわゆる「支那趣味」を持つ作家たちである。「支那趣味」という言葉が生活の西洋化が進んだ大正時代に生まれたのは興味深いことである。明治維新以来、文学者を含む日本人が、社会における各分野で欧米を追う中で、これらの文学者たちは、どうして中国に関心を寄せたのだろうか。また、当時の中国はどのように彼らの眼に映ったのであろうか。そして、彼らの「支那趣味」の内実はどのようなものであろうか。本論文では、谷崎潤一郎と芥川を例にあげ、大正作家の「支那趣味」を見ていきたい。
著者
Wang Shuwei WANG Shuwei オウ ショイ
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.18, pp.1-12, 2009-03

日本近代文学館発行の『芥川龍之介文庫目録』を見ると、和漢書四六五点一八二二冊のうち、五十七点の漢籍は、一九一二(民国元)年から一九二六(民国十五)年の間に出版されたものである。これらの近代中国書を分類してみると、詩に関する蔵書は十六点の七十六冊があり、近代書の約四分の一を占めていることが分かる。小説・物語集に関する蔵書は、十六点の一五八冊もあって、その数が『芥川龍之介文庫目録』にある近代蔵書の中で、もっとも多い。書道に関する本が十二点ある。それから以上の種類以外の本であり、全部で十三点がある。周知の事実であるが、芥川は種本を使って創作する作家であるため、芥川文学を理解するために、彼の読書経歴を明らかにすることは必要な作業である。本論文は、近代以後に出版された蔵書を対象とし、芥川の一九二一年の中国旅行と、近代に対する彼の態度を読み取りたい。
著者
王 書瑋 WANG Shuwei オウ ショイ
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.18, pp.1-12, 2009-03-20

日本近代文学館発行の『芥川龍之介文庫目録』を見ると、和漢書四六五点一八二二冊のうち、五十七点の漢籍は、一九一二(民国元)年から一九二六(民国十五)年の間に出版されたものである。これらの近代中国書を分類してみると、詩に関する蔵書は十六点の七十六冊があり、近代書の約四分の一を占めていることが分かる。小説・物語集に関する蔵書は、十六点の一五八冊もあって、その数が『芥川龍之介文庫目録』にある近代蔵書の中で、もっとも多い。書道に関する本が十二点ある。それから以上の種類以外の本であり、全部で十三点がある。周知の事実であるが、芥川は種本を使って創作する作家であるため、芥川文学を理解するために、彼の読書経歴を明らかにすることは必要な作業である。本論文は、近代以後に出版された蔵書を対象とし、芥川の一九二一年の中国旅行と、近代に対する彼の態度を読み取りたい。