著者
豊田 弘司 岸田 麻里
出版者
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13476971)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-5, 2006-03-31

本研究の目的は、心理学の授業で教材として使用可能な恋愛感情尺度の簡易版を作成することであった。研究Iでは、予備調査に基づき、大学生476名に対して、松井ら(1990)のLETS-2(Lee'sLove Type Scale 2nd version)を実施し、因子分析から30項目を選択した。そして、選択した異性によって各恋愛感情得点の異なることを見いだした。研究IIでは、「現在つきあっている異性もしくは将来つきあう異性」について,254名の女子大学生に研究Iで選択された30項目を評定させた。各項目に対する評定値について因子分析の結果に基づき、松井ら(1990)のLETS-2と同じ6つの因子に対応する項目の負荷量が高い項目を3項目ずつ抽出し、合計18項目の簡易版恋愛類型 尺度を作成した。この尺度の各因子ごとのα係数は,.69~.84であり,信頼性をもつものと考えられた。

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https://t.co/CjBiPHNJEI 「豊田・岸田 (2006). 教育用簡易版恋愛感情尺度の作成 教育実践総合センター研究紀要」この論文、すごく不思議なのだ。恋愛尺度の短縮版を作っているのだが、恋愛感情得点が友だちのほうが恋人よりもこの得点が高い。しかも、そのことについて何の考察もしていない。

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