著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13476971)
巻号頁・発行日
no.14, pp.5-10, 2005-03

本研究の目的は、大学生における異性関係スキルが、異性の友人数と自己判断による異性からの好意度に及ぼす影響を検討することであった。611名の大学生に、異性関係スキルを調べる尺度の各項目について6段階で評定を求めた。因子分析の結果、男子学生では「会話スキル」及び「対人不安」、女子学生では「会話スキル」、「対人不安」及び「対人関係の自信」という因子が抽出された。重回帰分析による検討の結果、男子学生においては「会話スキル」と「対人不安」が異性からの好意度を21%、女子学生においては「会話スキル」、「対人不安」及び「対人関係の自信」が異性からの好意度の24%を予測することが示された。また、異性からの好意度の高群と低群の比較を行ったところ、両群間に差が認められる項目が明らかになり、異性からの主観的好意度の高い人と低い人に行動の違いのあることが明らかになった。
著者
豊田 弘司 照田 恵理
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要. 人文・社会科学 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.41-48, 2013-11-30

The present study examined the relationship among stress, stress response and emotional intelligence (EI) in undergraduates. Undergraduates were asked to rate the items from scales corresponding to EI (J-WLEIS; Toyota & Yamamoto, 2011), Stressor (STR; Shima, 1999) and Stess response (SRS-18; Suzuki et al., 1997). J-WLEIS consisited of four subscales: Regulating emotion, Self emotion appraisal, Others-emotions appraisal and Use of emotion. STR was composed of four subscales, existential, interpersonal, academic and physical stressors. SRS-18 consisted of three subscales: deppression, aggression and hopeless. The result indicated that EI scores were negatively correlated with both stressor and stress scores, and showing that participants with high EI had less stressor and less stress response than those with low EI. Stressor was correlated with stress response higher in participants with low EI compared to those with high EI. This result was interpreted as showing the possibility that EI moderated the relatonship between stressor and stress response.
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育研究所
雑誌
奈良教育大学教育研究所紀要 (ISSN:13404415)
巻号頁・発行日
no.35, pp.71-75, 1999-03-01

549名の大学生を対象に「女性から嫌われる男性」「女性から嫌われる女性」「男性から嫌われる男性」及び「男性から嫌われる女性」の特徴としての適合性に関する評定尺度を用いた調査を行った。その結果、異性から嫌われる特徴として「不潔」が男女ともに嫌われる特徴として共通するものであった。また、「暴力的」である男性が女性から嫌われる傾向が顕著であることが示された。同性から嫌われる特徴としては、「性格に裏表がある」が男女に共通する特徴としてあげられ、女性同士の関係においては「異性の前で態度が違う」ことが嫌われる特徴として強く意識されていることが示された。
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育研究所
雑誌
教育研究所紀要 (ISSN:13404415)
巻号頁・発行日
no.34, pp.121-127, 1998-03

291名の大学生を対象に「女性から嫌われる男性」「女性から嫌われる女性」「男性から嫌われる男性」及び「男性から嫌われる女性」の特徴を3つずつ自由記述する調査を行った。「女性から嫌われる男性」の特徴としては「不潔」「しつこい」、「女性から嫌われる女性」の特徴としては「自分勝手・わがまま」「異性の前での態度が違う」、「男性から嫌われる男性」の特徴としては「自分勝手・わがまま」「暗い」、「男性から嫌われる女性」の特徴としては「自分勝手・わがまま」「暗い」「うるさい・おしゃべり」が上位項目としてあげられた。また、男子学生と女子学生の回答の違いや恋愛経験による回答の違いが示唆された。
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育研究所
雑誌
奈良教育大学教育研究所紀要 (ISSN:13404415)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.121-127, 1998-03-01

291名の大学生を対象に「女性から嫌われる男性」「女性から嫌われる女性」「男性から嫌われる男性」及び「男性から嫌われる女性」の特徴を3つずつ自由記述する調査を行った。「女性から嫌われる男性」の特徴としては「不潔」「しつこい」、「女性から嫌われる女性」の特徴としては「自分勝手・わがまま」「異性の前での態度が違う」、「男性から嫌われる男性」の特徴としては「自分勝手・わがまま」「暗い」、「男性から嫌われる女性」の特徴としては「自分勝手・わがまま」「暗い」「うるさい・おしゃべり」が上位項目としてあげられた。また、男子学生と女子学生の回答の違いや恋愛経験による回答の違いが示唆された。
著者
豊田 弘司 山田 陽平
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要. 人文・社会科学 = Bulletin of Nara University of Education. 奈良教育大学 編 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.51-55, 2019-11

偶発記憶に及ぼす欲求階層構造に基づく符号化の効果 【日本語要旨】本研究は, Maslow(1962)による欲求階層構造に対応して偶発記憶成績が規定されるか否かを検討した。30名の参加者は,小冊子によって記銘リストが提示され,各ページに印刷された語(漢字1字)が示す対象に対して,生存欲求処理条件では「生きるために必要ですか?」,親和欲求処理条件では「人と親しくなるために必要ですか?」,快-不快処理条件では「どんな印象ですか?」に対して6段階評定(生存及び親和条件では,とても必要~全く必要でない;快-不快条件では良い感じ~嫌な感じ)で該当する数字を選択していった。このような方向づけ課題を行った後,挿入課題を行い,その後に偶発自由再生テストを実施した。その結果,全体の再生率においては生存欲求処理条件と親和欲求処理条件が快-不快処理条件よりも再生率が高かったが,生存欲求処理と親和欲求処理条件間に差はなかった。また,評定値が5及び6であった語(有効な精緻化がなされた語)の再生率においては,生存欲求処理条件が親和欲求処理条件よりも再生率が高かったが,他の条件間に差はなかった。これらの結果は,Nairneら(2007)が提唱するサバイバル処理(本研究における生存欲求処理)による符号化の有効性を示唆するとともに,Maslow(1962)の欲求階層構造に対応して記憶成績が規定される可能性を示唆した。
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13476971)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.1-6, 2007-03-31

本研究の目的は、中学生に学習習慣を指導することが、学業成績の向上に貢献するか否かを検討することである。被調査者は公立中学校の1~3年生であり、62項目からなる学習習慣尺度を集団実施した。教員が学業成績との相関係数が高い項目6項目を学習習慣の指導における目標とし、教室等の生徒の目に見える位置に目標を掲示し、生徒との約束で、基本的な宿題の習慣の指導を徹底させた。校内研修も増やし、学習指導の活性化を促す工夫を行った。このような指導を行い、1年後において学習習慣尺度を再度実施した結果、学習習慣の伸びと標準学力検査の得点の相関は.43というかなり高い値であった。この結果は、学習習慣が伸びた生徒が高い学業成績を収めていることを示すものであり、学校全体が学習習慣の指導を実施することが生徒の学力向上に貢献することを明らかにしたのである。
著者
豊田 弘司 生田 明子
出版者
奈良教育大学教育研究所
雑誌
教育研究所紀要 (ISSN:13404415)
巻号頁・発行日
no.34, pp.129-135, 1998-03

280名の大学生を対象にして、男性リーダー及び女性リーダーの特徴を自由記述する調査を行った。自由記述の多かった特徴を分析してみると、男性リーダーの特徴としては「統率力がある」「決断力・判断力がある」が上位項目としてあげられ、女性リーダーの特徴としては、「やさしい・思いやりのある」「明るい・元気・活発」が最上位にあげられた。男性リーダーと女性リーダーに共通する特徴としては「頭がよい」「明るい・元気」「やさしい・思いやりのある」「話し上手・説得力・発言力」であった。これらの結果はPM理論から考察され、男性リーダーにはP機能、女性リーダーにはM機能を求める傾向のあることが示唆された。
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13476971)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.5-10, 2005-03-31

本研究の目的は、大学生における異性関係スキルが、異性の友人数と自己判断による異性からの好意度に及ぼす影響を検討することであった。611名の大学生に、異性関係スキルを調べる尺度の各項目について6段階で評定を求めた。因子分析の結果、男子学生では「会話スキル」及び「対人不安」、女子学生では「会話スキル」、「対人不安」及び「対人関係の自信」という因子が抽出された。重回帰分析による検討の結果、男子学生においては「会話スキル」と「対人不安」が異性からの好意度を21%、女子学生においては「会話スキル」、「対人不安」及び「対人関係の自信」が異性からの好意度の24%を予測することが示された。また、異性からの好意度の高群と低群の比較を行ったところ、両群間に差が認められる項目が明らかになり、異性からの主観的好意度の高い人と低い人に行動の違いのあることが明らかになった。
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13476971)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.1-6, 2004-03-31

本研究の目的は、大学生において同性および異性から好かれる男性及び女性の特性を明らかにすることであった。335名の大学生を調査対象として、「女性から好かれる女性」「女性から好かれる男性」「男性から好かれる男性」及び「男性から好かれる女性」について24項目の特性にあてはまる程度を6段階で評定してもらった。その結果、男女ともに異性から好かれる特性として「やさしい」「思いやりがある」「信頼できる」及び「友達を大切にする」が重視されていた。また、女性の方が男性よりも重視する特性が多いことが示された。一方、同性から好かれる特性については、男性と女性の違いは少なく、「話しやすい」「友達を大切にする」「信頼できる」「性格に裏表がない」「思いやりがある」「気さくである」「明るい」「おもしろい」及び「つきあいがよい」が男女ともに共通して重視されていた。
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育研究所
雑誌
奈良教育大学教育研究所紀要 (ISSN:13404415)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.73-76, 2000-03-01

262名の大学生を対象に「女性から好かれる男性」「女性から好かれる女性」「男性から好かれる男性」及び「男性から好かれる女性」の特徴を3つずつ自由記述する調査を行った。「女性から好かれる男性」の特徴としては「やさしい」「おもしろい」「かっこいい」、「女性から好かれる女性」の特徴としては「やさしい」「明るい」「おもしろい」、「男性から好かれる男性」の特徴としては「おもしろい」、「男性から好かれる女性」の特徴としては「かわいい」「やさしい」が上位項目としてあげられた。また、被調査者の性による違いも見いだされた。
著者
豊田 弘司 川﨑 弥生
出版者
奈良教育大学次世代教員養成センター
雑誌
次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation (ISSN:21893039)
巻号頁・発行日
no.3, pp.23-30, 2017-03

研究Ⅰでは、豊田(2016)と同じく、大学生を対象にして、努力して成功した場合、努力せず成功した場合、努力したが失敗した場合、及び努力せず失敗した場合を設定した。そしてその際に、感情、原因帰属、及び次への意欲を評定させた。その結果、努力帰属評定値と意欲度評定値との間に正の相関関係が認められた。これにより、努力帰属が動機づけを導くことが示唆された。また、努力と結果が随伴している場面で努力帰属が高まり、随伴していない場面で他の帰属傾向の高まることが明らかにされた。研究Ⅱでは、参加者の個人差要因として、随伴経験量と努力帰属との関係を検討した。その結果、随伴経験量と努力帰属評定値の間に正の相関は認められなかった。しかし、豊田(2016)と同様に、随伴経験量と意欲度評定値の間に正の相関が認められた。研究ⅠとⅡを通して性差が認められたので、原因帰属の指導において性差を考慮することの必要性が議論された。
著者
豊田 弘司 大賀 香織 岡村 季光
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要 人文・社会科学 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.41-45, 2007-10

The Japanese word, Ibasyo(the comfortable place)is an idiosyncratic word in Japanese culture,and has various definitions . Generally, the word, Ibasyo has been defined as meaning the space(e.g. my room), the time(e.g. after dinner)and the person(e.g. my mother)that ease your mind(or "make you content" ). Especially the person who eases your mind, or with whom one feels comfortable(or content), such as "myself" , "mother" , "friend" and so on, is the most critical factor for determining one' s interpersonal emotion, adaptation and satisfaction with daily life. The present study was carried out to examine the influence of the two factors, namely the person who eases your mind and emotional intelligence on loneliness. Participants were Japanese undergraduate students. They were asked to choose one of alternatives(e.g. myself, mother, friend, etc.)to answer the question "Who is the person that eases your mind?". They were then asked to rate items from scales corresponding to emotional intelligence(J-ESCQ; Toyota et al., 2005)and loneliness(J-UCLA; Moroi, 1985). J-ESCQ consisited of three subscales,(1)perceiving and understanding emotion(PU; e.g. "I notice when somebody feels down." ):(2) expressing and labelling emotion(EL; e.g. "I am able to express my emotions well." ): and(3)managing and regulating emotion(MR; e.g. "I try to keep up a good mood." ). Multiple regression analysis indicated that two factors, Ibasyo( "myself" vs. "mother" and "friend" )and emotional intelligence(EL and MR)explained 24% of loneliness. For the participants who have higher scores of emotional intelligence, the effect of Ibasyo( "myself" "mother" and "friend" )on lonliness was not observed, whereas for those who have lower scores of emotional intelligence, the effect of it was apparent. These results are interpreted as showing the importance of emotional intelligence to facilitate the adaptation in daily life.
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13476971)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.7-10, 2006-03-31

本研究の目的は、大学生の自尊感情と自己効力感が、これまでの随伴経験及び非随伴経験の程度によって規定されるか否かを検討することであった。476名の女子大学生に、牧ら(2003)が開発した主観的随伴経験尺度を実施した。被調査者には随伴経験・非随伴経験尺度の各項目に対する6段階評定を求め、自尊感情及び自己効力感尺度についても同じように評定を求めた。随伴経験及び非随伴経験を説明変数、自尊感情もしくは自己効力感を目的変数とする重回帰分析の結果、自尊感情は随伴経験及び非随伴経験尺度の評定得点によって21%が説明でき、自己効力感についても12%が説明可能であった。この結果は、両経験によって自尊感情及び自己効力感が規定される可能性の高いことを示すものとして解釈された。
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13476971)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.7-10, 2010-03-31

本研究は、豊田(2008)と同じ質問紙を用い、小学1年生から中学2年生までの4,139名を対象にして、基本的生活習慣,社会的生活習慣,学習習慣及び情動知能という4つの要因間の関連性、およびこれらの要因に含まれる学習活動が学業成績に及ぼす影響を発達的に検討した。相関分析からは、学習習慣、社会的生活習慣および情動知能の間に関連性の強いことが示され、これらに共通する要因としての学習意欲の可能性が議論された。また、個々の学習活動と学業成績の相関分析では、理解への意欲がほとんどの学年において学業成績への影響が強いこと、および宿題の習慣が、どの学年においても一貫して学業成績を規定することが指摘された。この結果から、今後の課題として、理解への意欲を規定する動機づけ(内発的動機づけ、達成動機づけ)、及び宿題以外の学習機会を確保するための方法の検討が示唆された。
著者
豊田 弘司
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要 人文・社会科学 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.p143-151, 1992-11

The present study was carried out to investigate the effects of number of the encoded attributes of autobiographical information on incidental memory of Kanii words. In an incidental memory task, the sujects were presented each word and asked to rate the personal experiences on each word. Three types of rating scales were used : the quantity, the pleasantness and the vividness scales. Two rating conditions involved processing on one scale (1 rating group) and three scales (3 rating group). Recall performance of each subject was tested in the immediate and the one-week delayed tests. Performance differences between two groups were not observed in both tests. This result showed that there was no effect of the number of the encoded attributes on incidental memory in autobiographical elaboration. Immediate and delayed recall performances varied as a function of quantity, pleasantness and vividness rated by subjects. Recall performances in 3 categories (low, medium, high) ×3 scales (quantity, pleasantness, vividness) combinations were compared. Performances in 4 combinations with high category of vividness scale were higher than those in the other ones. This result showed that the vividness of personal experiences was critical for the effectiveness of autobiographical elaboration.