著者
中村 茂 徳山 孝子 笹﨑 綾野 藤田 恵子 森田 登代子
雑誌
服飾文化共同研究最終報告
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.[94]-[104], 2013-03

本研究は我が国の洋装文化形成の最初期において、礼服・軍服などの男子服意匠の導入に大きな影響を与えた幕末から維新期にかけての日仏間の交流の実態と意義を明らかにすることを目的とする。そのため、パリの服飾専門学校、AICP校*に現存する日本由来の資料を手掛かりに、幕末の将軍徳川慶喜と明治天皇の洋装に関連する資料を調査・収集し、日仏関係者による交流の具体的経緯と男子服意匠の導入経過の解明を目指した。その結果、軍事博物館(パリ)などの調査から、ナポレオンⅢ世から寄贈された慶喜の軍服、明治天皇の礼服の意匠、慶喜の実弟昭武と関わるパリのテーラーなどに関する事実が明らかになった。*Académie Internationale de Coupe de Paris

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