著者
マティソフ ジェイムズ A. James A. Matisoff
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.375-395, 2015-01-30

近年N. Hill氏はチベット・ビルマ歴史言語学では確立された音対応,文語チベット語-o(-):文語ビルマ語-wa(-),に疑義を唱える論考を発表した。この根底には,文字を持つ古い言語に依拠する文献学的研究傾向と,文字を持たない現代の言語をベースとするフィールドワーク言語学との相剋があると思われ,私はHill氏の論旨に反対の立場をとる。だが,小稿は単なる反論ではなく,私はこれを機に上記の音対応に関わる事象をチベット・ビルマ祖語との関連において総ざらいし,*-e(-)と*-o(-)をチベット・ビルマ祖語の母音体系から外し,替わりに-ay(-) / -ya(-)と-aw(-) / -wa(-)を立てるべきであることを発見した。以下はそのプロセスを詳細に述べたものである。

言及状況

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チベット祖語の従来の再構成(old)に対して新しい再構成案(New)を表にしている論文をweb検索して見つけて、内容を読まずに思い込みでoldからnewへのチベット語の音韻j変化の表と誤解して自説の根拠としているtweetを観測した https://t.co/NLdCAfwomM

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