著者
坂井 清隆
出版者
福岡教育大学大学院教育学研究科教職実践専攻(教職大学院)
雑誌
福岡教育大学大学院教育学研究科教職実践専攻(教職大学院)年報 = Bulletin of University of Teacher Education Fukuoka Graduate School of Education Division of Professional Practice in Education (ISSN:21860351)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.73-84, 2021

本小論は,今次改訂の理念を教育実践レベルで具体化を目指す教育方法について検討を行うことを目的とする。具体的には,教育実践研究において通常使われる PDCA サイクルに対して,近年ビジネス界で注目されている「OODAループ」の教育実践への適用可能性を追求するものである。 本研究では,教育実践にOODAループ取り入れた場合,「ビジョンの設定」と「動機付け・育成」,そして「意思決定」という3つの機能が同時並行的に駆動することによって,教師の単元展開における実践的力量を高めていることがうかがえた。ビジョンの設定には,「どんな成果(outcome)を出すか」という方針を固め,学習者をどのように日々の教育実践に生かすかといった意思決定の具体や,単元展開に対して洞察力や構想力をもち,その教師・その学習者ならでは学習内容を創り出す意識の芽生えを詳細に捉えることの重要性を見出すことができた。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 2 favorites)

"D-OODAループを取り入れた教育実践に関する研究" / “福岡教育大学学術情報リポジトリ” https://t.co/ncd17nX0or #OODA

収集済み URL リスト