- 著者
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大木 裕子
- 出版者
- 京都産業大学マネジメント研究会
- 雑誌
- 京都マネジメント・レビュー (ISSN:13475304)
- 巻号頁・発行日
- vol.17, pp.1-25, 2010-10
初期のピアノにはウィーン式とイギリス式の2つのアクションが存在していたが,イギリスと大陸を行き来する音楽家を介して双方のよさを取り入れたピアノが開発されるようになった.イギリスを中心としたヨーロッパのピアノ製作は伝統にこだわる一方で,アメリカでは積極的な技術革新が進められ,世界のピアノ生産の中心はアメリカに移っていった.本稿では欧米の主要ピアノメーカーを中心に,19世紀の終わりに完成したピアノという楽器の技術革新の過程を振り返る.