著者
土田 幸男 土田 幸男 土田 幸男
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.109, pp.81-92, 2009-12-21

さまざまな認知活動を支える動的な記憶のシステムであるワーキングメモリには,制限された容量が存在する。本論文では,ワーキングメモリにおける容量とは何なのか,これまでの知見を概観し,解説した。加えて,その個人差がどのような認知パフォーマンスに影響するのか知見をまとめた。これらに基づき,記憶それ自体が関わっていない選択的注意においてもワーキングメモリ容量の個人差が影響を与えるという仮説を検証した。事象関連脳電位を用いた研究から,ワーキングメモリ容量の個人差は課題非関連刺激に対する注意を抑制する可能性を示唆した。最後に,ワーキングメモリ容量と発達障害の関係,トレーニングによる容量向上の可能性について論じ,将来の研究可能性を示した。

言及状況

外部データベース (DOI)

Yahoo!知恵袋 (1 users, 1 posts)

脳の記憶容量でしょうか?。 記憶の仕組みの詳細が不明だし、 そもそも脳機能と、ディジタル処理は根本的に異なるので、 脳をディジタル容量の単位であるバイト換算は、不可能です。 ネット検索すれば、いい加減な数値が沢山ありますが。 すべて、デタラメです。 あるいは、極めて特殊な条件での、極めて特殊な換算です。 例えば、数分以下のワーキングメモリ容量に関する研究など。 ...

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ほほー "ワーキングメモリ容量はトレーニングで増大することは古典的に明らかであったが,近年, ワーキングメモリ容量のトレーニング効果がその他の課題パフォーマンスにも影響を与える"

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https://t.co/CM1iL43MG8 この話。Baddeleyのモデルはずいぶん前からあるけど、この論文は13年前ならそこまで昔でもない気がしてきたな…少なくとも一般人から見て13年前は最近かと思う。
@yuki33911710 、 https://t.co/lS9kbcMl71 あ、さも自分の考えのように言いましたが
https://t.co/jtnMKMrvfg ワーキングメモリについての概論。 北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程の方が書いたらしい。分かりやすいけど、後日紙ベースで読み直したいな。
@sakuraikeizo ワーキングメモリの容量は制限があることは論文にも示されているし、一般の人は4~5チャンクしかないことは実験的にも示すことが可能です。 https://t.co/etKyxe4w4l
@sakuraikeizo ワーキングメモリの容量に制限があることは、こちらの論文にも明記されています。 https://t.co/etKyxe4w4l
ほほー "ワーキングメモリ容量はトレーニングで増大することは古典的に明らかであったが,近年, ワーキングメモリ容量のトレーニング効果がその他の課題パフォーマンスにも影響を与える" / “109_004.pdf” https://t.co/LfAb7GZykZ
http://t.co/pntEbpj8S4 これ面白い

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