著者
内藤 隆夫
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.95-106, 2013-02-21

本稿では明治期の佐渡鉱山が製錬部門において導入した, 混汞製錬・搗鉱製錬・沈澱製錬・青化製錬という, 金銀の製錬を主とする4つの新技術を取り上げた。そして, 「貧鉱の大量処理」「コスト意識」「装置工業化」という視点をもとに, 上記の4つの技術の内容, 導入と展開の過程, 意義と限界について考察した。以上を通じて明治期佐渡鉱山の製錬部門における技術導入の特質を解明し, それとともに, 明治後半期が近代佐渡鉱山史において非常に重要な時期だったのではないかという仮説を導き出した。

言及状況

レファレンス協同データベース (1 libraries, 1 posts)

金鉱山における「搗鉱(とうこう)」とはどのようなことを指すのか知りたい。事前調査事項の他に搗鉱に関する概略がわかる資料があれば教えて欲しい。

Twitter (1 users, 1 posts, 4 favorites)

明治頃ってアマルガム生成する精錬法が輸入されて使ってなかったっけ…と思ったら日露戦争の1904年に廃止になってるのね https://t.co/nZd20k48O2

収集済み URL リスト