著者
一方井 祐子 横山 広美
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.57-70, 2016-07

2011年3月11日に発生した東日本大震災および福島第一原発事故(以後、震災と略す)以降、科学コミュニケーター自身がどのように考え行動したのか、彼らの肉声を集め調査したものはない。筆者らはウェブ調査から震災以降に活動に限界を感じた職業的科学コミュニケーターが5割にのぼること、さらに科学コミュニケーターの活動が限定的であることへの批判に対し、約8割の職業的科学コミュニケーターが妥当である、または比較的妥当であると考えていることを明らかにし、さ らに、「スキル・専門性・感情」の3つの壁があることを見出した。ワークショップではこれらのデータをもとに、普段、使っているスキルをもって貢献活動にあたることが有効であることが議論された。本研究ではこれらに加え、科学コミュニケーターが適切なデータや見解を示す科学者集団と共にグループを組んで活動することで、これらの壁を乗り越えられる可能性があることを提案する。

言及状況

外部データベース (DOI)

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

震災後,原子力や地震に関する科学者の信頼が落ち(Nakayachi et al.2015),その中で低線量被爆への不安や不信は,知識不足からではなく,政府や科学者への信頼の欠如が理由であることがわかった

Twitter (8 users, 13 posts, 1 favorites)

震災後,原子力や地震に関する科学者の信頼が落ち(Nakayachi et al.2015),その中で低線量被爆への不安や不信は,知識不足からではなく,政府や科学者への信頼の欠如が理由であることがわかった / 1件のコメント https://t.co/GynhHgm1Jm “https://t.co/DPvOPOJpIf” https://t.co/5KVdWbzqx7
震災後,原子力や地震に関する科学者の信頼が落ち(Nakayachi et al.2015),その中で低線量被爆への不安や不信は,知識不足からではなく,政府や科学者への信頼の欠如が理由であることがわかった / 1件のコメント https://t.co/GynhHgm1Jm “https://t.co/DPvOPOJpIf” https://t.co/5KVdWbzqx7
(メモ) "東日本大震災後,科学コミュニケーターは何ができたのか" 一方井, 祐子; 横山, 広美 科学技術コミュニケーション, 19, 57-70, 2016 https://t.co/14DTWhZXvO 主に職業として科学コミュニケーターとして活動されていた方々(実際に震災/原発事故後に動いておられた方々)の声の記録
@fishing_pippo これ 「東日本大震災後の科学コミュニケーターは何ができたか」 https://t.co/7SGyUmJard 参考になるかも。元になる論文(PDF) https://t.co/zwaQIUnudB は2016年7月のものだね。PDFの方に職業的科学コミュニケーターの活動事例。
@1010ibis あ、例の、こちらです〜 https://t.co/1RR4WfHwow https://t.co/4kuBla0Uv9
「震災以降に活動に限界を感じた職業的科学コミュニケーターが5割にのぼる」 「科学コミュニケーターの活動が限定的であることへの批判に対し,約8割の職業的科学コミュニケーターが妥当である,または比較的妥当であると考えている」 https://t.co/1RR4WfZ7N6
いっかたいさん! 一方井・横山 「東日本大震災後,科学コミュニケーターは何ができたのか」科学技術コミュニケーション 第19号 (2016) https://t.co/1RR4WfZ7N6 社会学者がこれをどのように読むかちょっと興味ある。

収集済み URL リスト