著者
宮内 洋 松宮 朝 新藤 慶 石岡 丈昇 打越 正行
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.131, pp.33-54, 2018-06-28

本稿は,〈生活-文脈〉理解研究会による「貧困調査のクリティーク」として発表し続けている共同研究成果である。3番目の成果となる本稿では,日本国内における社会学研究の古典の一つである「まなざしの地獄」を対象とした。本稿においては,貧困の〈生活-文脈〉理解のパースペクティヴから,個別性にこだわりながらクリティークをおこなった。特に,「N・N」と見田宗介が表記する永山則夫の実際の生活史を愚直にたどり直すことによって,「都市のまなざし」と見田が論じた総体の内実に疑問が生じることとなった。「都市のまなざし」によってまなざされる側の個別の事情,つまり,集団就職によって地方から上京する「流入青少年」たちの〈生活-文脈〉,そして,彼らを住み込みという就業形態で雇用し,共に生活していく都市部の中小・零細企業の雇用主とその家族の〈生活-文脈〉を捨象しているのではないかという疑問と,都市の劇場性への疑問である。

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途中まで、読んでるけど、 "服を「見せびらかす」演技や「自己顕示欲」以上の,切実 な動機と意味が隠されていた(堀川 2013:155)" あたりは「うーん…」て感じかな。 そんな大したもんじゃねえ
あとで読む。 貧困調査のクリティーク(3) : 「まなざしの地獄」再考 宮内洋; 松宮朝; 新藤慶; 石岡丈昇; 打越正行 https://t.co/MuHvb6r36R
打越が見田さんへの違和として紹介したもの ■宮内洋・松宮朝・新藤慶・石岡丈昇・打越正行、2018、「貧困調査のクリティーク(3)――『まなざしの地獄』再考」『北海道大学大学院教育学研究院紀要』131: 33-54. https://t.co/OM8X0n9IaR
貧困調査のクリティーク(3) : 「まなざしの地獄」再考 https://t.co/JjrnNwulmZ
貧困調査のクリティーク(3)「まなざしの地獄」再考 宮内洋 松宮朝 新藤慶 石岡丈昇 打越正行 https://t.co/f8FrvU6SPn
「まなざしの地獄」について論文を書きました。全文公開→  https://t.co/CW9AhVwqnq

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