著者
鈴木 仁
出版者
北海道大学大学院文学研究院北方研究教育センター
雑誌
北方人文研究 (ISSN:1882773X)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.19-38, 2021-03-25

本論は、1939(昭和14)年に始まった樺太庁の文化政策についてまとめた。樺太庁長官が主導していることから、政策化と事業を推進する組織作りは早く、研究活動の支援が行われている。この時期の樺太は、長期の拓殖計画が実施され、現地出身の青年層が社会を担いつつあり、独自の郷土文化を確立させようとする政策は住民の意思と合致し、それまでの郷土研究での成果が事業の展開を可能とした。本論はこの文化政策の経緯と、その成果からみる郷土像の形成について考察する。

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樺太庁による文化政策の展開 : 棟居俊一長官と樺太文化振興会 : HUSCAP https://t.co/1VPlURzBVQ

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