著者
山田 真司 井村 和孝 新井 裕子 小田 満理子 西村 英樹
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.46(1995-MUS-010), pp.21-28, 1995-05-19

音楽演奏者は自らの音楽的表現を行うために、正確に身体運動を制御する能力を有すると考えられる。音楽演奏者の基礎的な時間的制御能力を測定するため、中程度のピアノ演奏能力を有する音楽専攻学生に等間隔タッピングを行わせ、その時間間隔ゆらぎを分析した。その結果、等間隔タッピングの時間的制御に、過去約20 tapの時間間隔を保持する記憶機構が介在することが示唆された。また、様々なレベルのピアノ奏者、打楽器奏者および非音楽奏者に等間隔タッピングを行わせた結果、熟練したピアノ奏者は、非熟練者や非音楽奏者よりもゆらぎが小さかった。また、打楽器奏者は熟練したピアノ奏者よりも時間的制御が優れてはいなかった。

言及状況

Twitter (9 users, 10 posts, 17 favorites)

さっき東大で音楽家にタップさせることで合奏時にテンポが速くなりがちな謎を解明したってのがあったけど、私は以前、この大阪芸大の「音楽演奏者の時間的制御能力について」という論文読んで、音楽家に正確にタップさせる困難さが先にあると思ったw https://t.co/qzUs1bgaRG
@asake1202 少し違いますがこんな論文があったりします。音楽家は一定にどのくらいタップできるのかという計測と理屈。。。 「音楽演奏者の時間制御能力について」https://t.co/qzUs1bgaRG

収集済み URL リスト