- 著者
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高橋 郁夫
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.46, no.6, pp.657-661, 2005-06-15
脆弱性は、利用者もしくは攻撃者の特異な利用・攻撃の場合に生じる安全性の欠如状態をもさす点で、通常の瑕疵よりも広い概念となる。この概念の違いが、脆弱性を修正すべき義務の法的な位置づけを左右することになる。さらに脆弱性の発見行為について、不正アクセス禁止法の該当性、契約上の制限の問題があるし、脆弱性の公開については、同様に契約上の制限の問題や完全開示論と「責任ある開示」論の衝突、表現の自由のなかでの位置づけの問題がある。特にこの最後の問題に関連して、ソフトウェア等脆弱性関連情報取扱基準は、注目すべきものとなる。