著者
高橋 郁夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.657-661, 2005-06-15

脆弱性は、利用者もしくは攻撃者の特異な利用・攻撃の場合に生じる安全性の欠如状態をもさす点で、通常の瑕疵よりも広い概念となる。この概念の違いが、脆弱性を修正すべき義務の法的な位置づけを左右することになる。さらに脆弱性の発見行為について、不正アクセス禁止法の該当性、契約上の制限の問題があるし、脆弱性の公開については、同様に契約上の制限の問題や完全開示論と「責任ある開示」論の衝突、表現の自由のなかでの位置づけの問題がある。特にこの最後の問題に関連して、ソフトウェア等脆弱性関連情報取扱基準は、注目すべきものとなる。
著者
高橋 郁夫
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.85-99, 1998-04

本稿は買物行動における消費者満足を取り上げ,満足形成プロセスとそのフィードバック・プロセスとを統合する買物満足プロセス・モデルの提示とそのテストを試みる。そのためには,まず消費者満足に関する既存研究を概観し,主に製品に対する消費者満足の基本的分析枠組を整理することによって今回の実証分析の研究上の位置づけを明らかにする。次に,百貨店での買物満足プロセスの構造に関し,2つのモデルを提示した上で,その適合度を共分散構造分析によって比較する。その結果,店内購買行動と購買後の製品利用行動とは異時点で行われるものの,
著者
土方 勝一郎 今村 晃 柳下 文雄 富井 隆 中井 正一 高橋 郁夫 吉田 一博 瀧 諭
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.61, no.480, pp.103-112, 1996
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

So-called extended sway-rocking model is frequently used in the design of embedded massive structures. When structures are embedded in soft surface layers, the model is apt to give larger shear force in the under-ground parts than the finite element method. In this paper, the authors have made clear through numerical survey using simplified models that this tendency can be attributed to the poor estimation of side wall impedance employed in the ordinary model. The authors have also proposed two modified models to evaluate the side wall impedance, and proved that the two models give more reasonable results than the ordinary sway-rocking model when foundations are embedded in soft surface strata.