著者
乃村 能成
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:21888906)
巻号頁・発行日
vol.2017-DPS-172, no.17, pp.1-6, 2017-11-22

電子メールシステムは,歴史が長く枯れた技術であることから,相互運用性が高く,組織間の基本的な連絡手段として広く用いられている.電子メールで個人情報などの秘匿すべき情報を送信する際,暗号化された添付ファイルを送信し,共通鍵のパスワードを平文で別送することがよく行われている.本稿では,これをパスワード別送添付メールと呼び,パスワード別送添付メールの問題点を指摘する.また,問題点を受信側で解決する手法を提案する.提案手法は,暗号化されたメールに対応するパスワードメールとその中に含まれるパスワード文字列を効率よく発見し,パスワード解読を自動化する.さらに,提案手法を実装し,個人の電子メールシステムに組込み,運用した結果について評価する.評価では,多くのメールについて,数回のパスワード試行で解読が可能なことを示す.

言及状況

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以前話をしていた暗号化zipメールによる攻撃の具体例が出てきた? https://t.co/BOhzLFCeio https://t.co/0iDFFiaIXb https://t.co/b0lOLeN5Ew
暗号化zip添付の話,某企業の方曰く,Pマーク取得対策の側面もあるとか.情報処理学会の研究会で議論したことがあります.https://t.co/kI6Errj4Ci やめませんか? と社内で提案するとおっしゃってくれて嬉しかった.
@h_okumura 暗号化zip添付メールの話,ある企業の方の話では,プライバシーマーク取得対策なのだそうです.そのあたり,情処の研究会で知りました. https://t.co/kI6Errj4Ci

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