- 著者
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岡田 直之
- 出版者
- 情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.63, no.12, pp.676-680, 2022-11-15
「第4回中高生情報学研究コンテスト」で上位入賞をした高校生による研究が,どのような環境やプロセスを経て生まれてきたかについて,勤務校の物理部とSSHでの取り組みを例として述べる.STEAM教育の枠組みの中で実践的・創造的に行う情報学研究では,生徒自身の「ワクワク」を原動力にAARサイクルを短期間に何度も回す姿が見られ,生徒の学びに向かう力や情報活用能力の向上には驚くべきものがある.また,質の高い探究が自発的,継続的に行われるためには,外部機関や専門家メンターによる十分な支援環境の中で生徒たちが切磋琢磨しながら学びあい,先輩から後輩へ精神や技術が引き継がれる「学びの生態系」を作っていくことが重要である.