著者
山本 雄也 中野 倫靖 後藤 真孝 寺澤 洋子
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.1423-1437, 2023-10-15

歌手は楽譜に合わせて歌うだけでなく,その音高や音色に変動を加えることがある.本論文は,これらを「歌唱テクニック」とし,ポピュラー音楽の中でもJ-POPを対象に,歌手によって歌唱テクニックがどのくらいの頻度でどのように生起するか,そして楽曲のどこで生起するか,その傾向を分析することを目的とする.そこで本論文では,J-POPのプロ歌手24名(男女各12名)の歌い方を別のプロ歌手14名(男女各7名)が学術目的で模倣した歌声データベース「AIST-SIDB」に含まれる48歌唱の13種類の歌唱テクニックを対象として,歌唱テクニックとメロディの持つ音楽要素との関係性を分析した.具体的には,歌唱テクニックの生起頻度と,歌唱テクニックの1つであるビブラートに関してはそのパラメータ(深さと速さ)を分析した.さらに,歌唱テクニックの生起位置を楽譜情報と対応付けて,各歌唱テクニックと「歌詞の音素」,「音高」,「音高差」,「音長」,「フレーズ内における位置」との関係を分析し,またビブラートパラメータと「音高」および「ビブラート長」との相関を分析した.

言及状況

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#IPSJ論文誌 Vol.64, No.10 『ポピュラー音楽の模倣歌唱における歌唱テクニック分析と楽譜情報との対応付け』 J-POPのプロ歌手の歌い方を別のプロ歌手が学術目的で模倣した歌声データベース(⁉️)を基に、歌唱テクニックと楽譜情報の関係を分析✍️ https://t.co/PJwkx9YqXN

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