著者
蒔田 直輝 尾原 知行 永金 義成 村西 学 田邑 愛子 武澤 秀理 小泉 崇 山本 康正
出版者
京都第二赤十字病院
雑誌
京都第二赤十字病院医学雑誌 = Medical journal of Kyoto Second Red Cross Hospital (ISSN:03894908)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.113-117, 2011-12

症例は37歳の女性。突然左頸部から肩にかけて痛みが出現し、その数日後から喉頭の違和感、ものの飲み込みにくさが出現し声が嗄れるようになった。発声は鼻声、嗄声を認めた。発声の持続は5秒程度と障害されていた。左軟口蓋挙上不良、左咽頭感覚低下、咽頭反射低下、左声帯傍正中固定を認め、左舌咽神経および迷走神経の障害が考えられた。血液検査、髄液検査は正常、ヘルペスのウイルス抗体価は既感染パターンであった。頭部MRIガドリニウム造影で左舌咽・迷走神経の走行と一致する部位に造影効果を認めた。Bell麻痺で顔面神経の造影効果がみられる報告があり、類似のメカニズムで、何らかの炎症性ニューロパチーが考えられた。ステロイドパルスと後療法により、いずれの症状も完全に改善した。また頭部MRIで造影されていた左舌咽・迷走神経の造影効果も消失した。下部脳神経麻痺の鑑別に、造影MRIが有用である。

言及状況

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『舌咽・迷走神経単麻痺にMR造影が有効であった一例』 https://t.co/OcdbozYDi6 「…上気道炎などの感冒様症状後に片側性の迷走神経麻痺をきたすという Postviral vagal neuropathy という… https://t.co/Z9FXj2bsCv
『舌咽・迷走神経単麻痺にMR造影が有効であった一例』 https://t.co/OcdbozYDi6 見っけ。 先生が説明に使用してた論文。 これが空嘔吐の原因なら、ステロイドパルス(+その後ステロイド漸減)治療により改善する可… https://t.co/PM2cEF23Rb

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