著者
末木 新
出版者
東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻臨床心理学コース
雑誌
東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース紀要
巻号頁・発行日
vol.34, pp.108-115, 2011

わが国における自殺関連行動及ぴメディア報道・利用に関するデータを用いてメディアの持つ自殺への影響を検討した研究のレビューを行った。これらの研究を概観したところ、研究は主に、1)自殺と特定のメディアの報道・利用との関連、と、2)自殺報道の内容、に関する研究の二種類が見られた。これらの研究では、有名人及ぴ一般人の自殺に関するメディア報道が自殺に影響を持つこと、ニュースバリューのあるものに偏った報道がなされるために報道からバイアスのかかった知識を得る可能性があることが示唆された。これらの結果は、海外における研究結果と概ね一致していた。今後の研究課題としては、1)インターネットを中心とした新しいメディアの自殺誘発効果の検討、2)メディアが自殺を誘発するメカニズムの解明、3)ガイドラインに沿った介入研究及び自殺予防教育の実施、が挙げられた。

言及状況

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論文をちゃんと読んでいったら、どうやらメタ分析の結果、どの時点で自殺は自殺を誘発する特徴量としてプラスの重みが付いているみたい… https://t.co/SjcHXzQvbn という事で代償行為のため心身が逆に健康になる仮説は否定されました
ウェルテル効果(模倣仮設)はわりと再現性ある現象っぽいので根拠ないは言い過ぎなのでは https://t.co/NR1T9n06ND https://t.co/WuvYkRnbub

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