著者
小林 孝雄
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.89-98, 2016-03-30

セラピスト・フォーカシングは、セラピスト援助法としてその意義が検討されてきている。しかしながら、セラピスト・フォーカシングをロジャーズ理論の視点から検討されることは少なかった。本論では、ロジャーズ理論の「十分に機能する人間」ならびに「共感」「自己共感」の概念を主に用い、事例の提示も踏まえて、セラピスト・フォーカシングは、セラピストのありようの実現を通じて、クライアントに肯定的変化をもたらす意義があることを示すことを試みた。これまで、セラピスト・フォーカシングは、セラピーにおけるクライアントの変化に直接関連づけて論じられることが少なかった。セラピスト・フォーカシングのこれまで注目されてこなかった意義について議論した。

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ロジャーズ理論から見たセラピスト・フォーカシングの意義 https://t.co/ePA2T0q6D0
ジェンドリン理論の観点から見たクライエント中心療法というテーマはまだ見たことあるのですが、この論文はむしろ視点が逆で、貴重だと思います、 小林孝雄 (2016). ロジャーズ理論から見たセラピスト・フォーカシングの意義『生活科学研究 (文教大学)』38号, pp.89-98. https://t.co/f7EWmnn6yX

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