著者
安田 喜憲
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.171-211, 1990-03-10

和辻哲郎によって先鞭がつけられた日本文化風土論は、第二次世界大戦の敗戦を契機として、挫折した。形成期から発展期へ至る道が、敗戦で頓挫した。しかし、和辻以来の伝統は、環境論を重視する戦後日本の地理学者の中に、細々としてではあるが受け継がれてきた。戦後四〇年、国際化時代の到来で、再び日本文化風土論は、地球時代の文明論を牽引する有力な文化論として注目を浴びはじめた。とりわけ東洋的自然観・生命観に立脚した風土論の展開が、この混迷した地球環境と文明の未来を救済するために、待望されている。

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安田喜憲(国際日本文化研究センター名誉教授)論文「<研究展望>日本文化風土論の地平」(1990年)で、和辻哲郎『風土』で分類した各種「風土」類型が、現実の地理的な諸特徴であるかのように読み込まれていてびつくりした。環境的決定論をめぐる論争のところは参考になったhttps://t.co/pXbxrUSAWN

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