著者
小川 拓
出版者
共栄大学
雑誌
共栄大学研究論集 = The Journal of Kyoei University (ISSN:13480596)
巻号頁・発行日
no.15, pp.193-219, 2017-03-31

逆上がりの魅力は、「跳び上がり」ができないような高い場所でも、体位回転をさせることにより、手の届くところであれば、鉄棒の上に上がることができるというところである。人間は高いところに登ったとき、危険から身を守ることができる場合がある。小学校で、体育を教えるとき、「技」としての「逆上がり」ではなく、後者のような「危険を回避する手段」として指導していくことも大きな目的の一つになってくる。子供にとって逆上がりは、あこがれの技であり、やりたい体育技の上位に入ってくる。逆上がりができることで、体育ばかりか他の分野でも良い影響があった子供を多数見てきた。子供の「勲章」ともなりえる逆上がりを達成させ、向上意識や自己肯定感を高めたい。逆上がりができることでの子供の変容や運動力学的に見た「逆上がりの特性」、「逆上がりの効用」から「指導法」までを検証し、逆上がりの必要性や有用性を提示していきたい。

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「運動技能を身につけさせるために重要なことは、成功体験を先にさせるということである」 プログラミングも行為の技能なので、成功体験を先にさせるというのが大事なんよな。IDEの補助は大事だし、理屈はあとでいい。 「小学校教育課程における逆上がりの指導法実践研究」 https://t.co/pcBpChfx7U
小学校教員から教育学部の教員になったひとだそうな。おそろしい。 『逆上がりができることで、体育ばかりか他の分野でも良い影響があった子供を多数見てきた』 『子供の「勲章」ともなりえる逆上がりを達成させ、向上意識や自己肯定感を高めたい』 https://t.co/U22X3CF1JO https://t.co/c3l6swOv6W https://t.co/JMaTZtpNbF

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