著者
櫻井 準也
出版者
尚美学園大学総合政策学部
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 = Shobi University (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.65-75, 2019-09

1988年に公開された『となりのトトロ』はわが国だけでなく、世界中の子どもたちに根強い人気を誇るわが国を代表するアニメ映画である。また、この作品の主人公の父親が考古学者であること、トトロの寝床に縄文土器があること、そして作品の自然観にわが国の縄文時代のナラ林文化や照葉樹林文化が影響していることなど、本作品には多くの考古学的要素がみられる。本稿では、作品の概要や父親のモデルとなったと思われる実在の考古学者について説明し、父親が所蔵する書籍や縄文土器などの映像分析を行うことによって、本作品と日本考古学との関わりについて指摘した。

言及状況

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@Keita_Saiki_ どのように描かれているか?につきまして、日本考古学では以下のようなご論考があります。ご参考になれば幸いです。 桜井準也2019「『となりのトトロ』と考古学」 https://t.co/H27HLunpP9
『となりのトトロ』のトトロやネコバスよりも、「縄文時代に農耕があったという仮説を立証しようと週2回の出勤以外は書斎にとじこもって」新学説の大論文を執筆している草壁タツオさんに強いロマンを感じてしまう僕のようなオジサンには確実にトトロは訪れないと、ふと思った https://t.co/cZaoajo8Go https://t.co/BOqs6hmmtx
@takashiyam その辺りは櫻井準也さんがまとめられていますね。藤森氏を中心に考古学者数人のイメージを投影したのではということでした。 https://t.co/EKg6OoFJc1
@JULY_MIRROR 実は、トトロの年代は、作中でも錯綜しています。 既にご存じかもしれませんが、参考文献として下記とURLをご覧ください。 櫻井準也2019「『となりのトトロ』と考古学」 文献P67の註3をご覧いただくとわかりますが、1955年、1958年など場面により年代が様々なのです。 https://t.co/2jwBr0JFK0
@yearman なんででしょうね。 https://t.co/dqxMuznKyD https://t.co/JN4FV65h5i この位に監督の残した資料と映像の解析があるのに、それ以外の説が入る余地はなさそうなのに。 とは言え翻訳とは何語から何語なのかは不明で、一応中国語が混じっていてもありえなくはないとは思われるものの、根拠は特になく… https://t.co/5ll1u9Z8xc
昨日、トトロだったの? 考古学クラスタに教えてもらった「お父さん」のモデルについての論文が面白かったのでぺたり。 https://t.co/dDCbMdL9xT
ちなみにネットでも公開されている櫻井準也氏の『となりのトトロ』と日本考古学の関わりを指摘した論文もあり、作品を見た後に読むと面白い。 -『となりのトトロ』と考古学- 尚美学園大学総合政策研究紀要 第34号 2019年9月 https://t.co/SzFTbkqzKk
トトロと考古学の関わりが書かれたこちら、分かりやすいし面白かったからみんなCMの間とかに読んでみてね~ https://t.co/BHxI5J44B3
『となりのトトロ』と考古学 https://t.co/30vPy7hGUZ

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