著者
小枝 義人
出版者
拓殖大学国際日本文化研究所
雑誌
拓殖大学国際日本文化研究 = Journal of the Research Institute for Global Japanese Studies (ISSN:24336904)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.141-168, 2023-03-25

池田勇人の首相政務秘書官、池田が創始した自民党の派閥「宏池会」事務局長、首相・大平正芳のブレーンも務めた政治評論家・伊藤昌哉の死後、筆者は淳夫人から伊藤の遺した大量の未公開史料を譲り受けた。本稿は、その中にあった草創期の宏池会に関する未公開史料を解析・検証したものである。内容は一九六四年一〇月の東京オリンピック後間もなく病気のため首相を辞任する池田の退陣表明文案、後継指名に至る政局シミュレーションと池田亡き後の宏池会の展望が中心である。前者は二〇〇字詰め原稿用紙二枚、後者は二五枚に亘り、いずれもブルーのインクで記されている。本稿が今後の戦後日本政治史研究の一助となれば幸いである。

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>伊藤昌哉の名前を知る人は今や、そうはいないのではないだろうか。 そうか?と思いましたが、冷静になって考えるとそうですね・・・。 https://t.co/IZZrItFnVS

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