著者
伊藤 高史 Takashi Ito
出版者
同志社大学社会学会
雑誌
評論・社会科学 = Hyoron Shakaikagaku (Social Science Review) (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
no.141, pp.49-70, 2022-05-31

本稿では,テクノポップユニットPerfumeを,社会システム論の観点から分析する。彼女らのパフォーマンスの特徴は,「非人間的身体性の表象」とでも表現できるような,機械的に処理され個性を奪われたかのように聞こえる歌唱と,アンドロイドのような非人間的なイメージをともなうダンスによって示される。このようなPerfumeの非人間的身体性の表象は,文化産業を資本主義の非人間性との関連で捉える伝統的な見方に対するアンチテーゼとして理解できる。様々な社会システムの複合的重なり合いの中で生み出されるPerfumeというコンテンツは,音楽に関わる社会システムの作動に影響を与える「出来事」として,音楽を語る語彙を変革し,我々の思考枠組みに影響を与えてきた。Perfumeの非人間的身体性の表象が大衆的な支持を得続けているという事実は,個人と社会,個性と文化産業,生活世界とシステムといった二元論的世界観に基づく認識枠組みに根本的な反省を迫るものである。

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伊藤 高史、2022「テクノポップユニットPerfumeの非人間的身体性の表象に関する社会システム論的考察」同志社大学学術リポジトリ https://t.co/z0QDd6UrCW

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