著者
石井雅之
出版者
筑波大学哲学・思想学会
雑誌
哲学・思想論叢 (ISSN:02873702)
巻号頁・発行日
no.23, pp.1-17, 2005-01-31

本稿は、アリストテレスの著作とされる『ニコマコス倫理学』と『エウデモス倫理学』の解釈および両書の関係理解にもちこまれてきた倫理観等を明らかにすることを目的とする研究の一環である。以下、それら二倫理学書のそれぞれにおいて、政治に対して ...
著者
井門 冨二夫
出版者
筑波大学
雑誌
哲学・思想論叢 (ISSN:02873702)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1-20, 2001-01

この小論の目的は、グローバリゼーションが本格化した二〇世紀の、またその地球化の状況が、コンピューターの発明・展開をうけて大局的にはモダーニイテイ(換言すれば工業生産を主とする科学技術展開の時代)からポスト・モダーニイテイ ...
著者
佐々木 香織 Sasaki Kaori
出版者
筑波大学哲学・思想学会
雑誌
哲学・思想論叢 (ISSN:02873702)
巻号頁・発行日
no.22, pp.79-91, 2004-01

能楽が、今日のように「能」や「能楽」と呼ばれるようになったのは明治期に入ってからという比較的最近のことである。長い間これらは「猿楽の能」と呼ばれていた。猿楽は、唐代以後に中国で盛んになった散楽に由来するといわれている。散楽とは ...
著者
小野寺 郷
出版者
筑波大学哲学・思想学会
雑誌
哲学・思想論叢 (ISSN:02873702)
巻号頁・発行日
no.12, pp.13-20, 1994-01-31
著者
佐々木 香織
出版者
筑波大学哲学・思想学会
雑誌
哲学・思想論叢 (ISSN:02873702)
巻号頁・発行日
no.20, pp.37-47, 2002-01-31

「軍隊の能姿。仮令、源平の名将の人体の本説ならば、ことに[?]平家の物語のまゝに書べし。」これは世阿弥と『平家物語』との関わりを論じる際には、必ずといっていいほど引用される世阿弥の言葉である。しかし、この「まゝ」が何を指しているかについては、内容や詞章をそのままに書くという ...
著者
佐藤 幸三
出版者
筑波大学哲学・思想学会
雑誌
哲学・思想論叢 (ISSN:02873702)
巻号頁・発行日
no.20, pp.63-72, 2002-01-31

フッサール現象学は初め直感の普遍的な妥当基礎づけを問題にした。そして、不明瞭な所与を明瞭にする方法論的な根拠づけを論じた。しかし、後に構成作用に時間概念が導入されるに至って、現象がどのように発生するかが問われることになる。 ...