著者
木川 行央
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
no.17, pp.39-65, 2011-03
著者
若松 由美
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 : 神田外語大学大学院紀要 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.87-100, 1999-03

Non-Chinese origin pronunciations of Sino readings of Kanji (Kan-yoo-on) was established in the Meiji era. There are four types of development of these pronunciations. Two of them are discussed in this paper. One is concerned with the relationship between word formation and phonological process and the other is vowel lengthen.
著者
木川 行央
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
no.12, pp.73-91, 2006-03

伊豆半島南西部のアクセントは東京式アクセントとされるが、隣接する地域とその様相を異にする。この伊豆南部特殊アクセントの地域については先行研究によって報告がなされているが、現在の状態がどうであるか、また若年層がどのような状況であるのかを確認するため、静岡県賀茂郡松崎町池代において面接調査を実施した。その結果高年層には先行研究の指摘のような揺れが現在でも見られ、中高と尾高、尾高と平板、そして平板は中高・尾高との間で揺れが見られることを確認した。また、アクセントについて男女差があるのではないかという指摘があるが、今回の調査でもその可能性が認められた。若年層は共通語化が進んでおり、また高年層で見られる揺れも少なくなっている。しかし、いくつかの特徴は、弱まっているが依然残っている点があることも明らかになった。
著者
安田 芳子
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
no.2, pp.65-79, 1996-03

Yoona is the adnominal form of the auxiliary verb yooda, but its indicative meaning is not always the same as that of yooda. Yoona has its own meanings and functions. According to the difference of the "Reality" of the content shown before yoona, yoona can be thought of in three different ways : yoona as "yootai" (manner), yoona as "hiyu" (simile) and yoona as "naiyoo no nazuke" (naming of content). This paper explores the meanings and functions of yoona in each of the above groups in the pattern of V yoona N. It is clear that yoona has two main functions, one is to show the existence of the speaker's recognition and the other is to show the expanded meaning of the matter indicated without yoona.
著者
藤巻 一真
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 : 神田外語大学大学院紀要 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.19-30, 1996-03

In this paper I would like to argue that the Ing-form modifying the preceding NP is an IP with [-Tense], not a CP(S') which is assumed in the Reduced Relative Clause analysis (henceforce RRC) and 'Whiz' deletion. The IP analysis with the principles of the Government and Binding Theory solves the problem with the CP analysis, without using the condition of deletion. It also explains why the Ing-form is possible only when the modified NP corresponds to the subject of the verb in the Ing-form. Other examples discussed here are PPs modifying the preceding NP and indirect questions. The PP exhibits the same properties as the Ing-form. As for indirect questions, the Ing-form never appears in them. Both of these examples favor the IP analysis.
著者
眞鍋 雅子
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 : 神田外語大学大学院紀要 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.49-68, 2008-03

本稿は、[XトイウN]におけるX (修飾部)とN (主名詞)の関係を例示関係として捉え、XはNの例として[XトイウN]全体で1つの「タイプ」を表すと考える。そしてこのような[XトイウN]の例示関係はXが名詞である「語のレベル」だけでなく、Xが「文(名詞節)のレベル」においても成立することを示す。Xが文(名詞節)レベルの場合、トイウの生起はXの事態タイプによって異なり、それぞれの事態タイプは時制解釈、PRO主語解釈と連動する。その結果、トイウの有無が、「個別」対「タイプ」、「具体」対「概念」、「現実」対「非/未現実」の対立を作り出すことを提示する。しかしXとNの関係性は、話者が事態Xをどのようにとらえるか(話者の認識や事実認定)によっても左右される。先行研究(寺村1975〜1978)では主にNのタイプによってトイウの介在が論じられてきたが、本稿では先行研究での成果を取り上げる形で、より大きな文(主文)や談話レベルでの観点からも考察を加えた。このようにトイウを俯瞰的にとらえることで、語のレベル、文(節)のレベルだけでなく、より大きな文(主文・談話)レベルにおいてもトイウの例示機能が関わることを提示する。
著者
奥津 敬一郎
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 : 神田外語大学大学院紀要 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.37-48, 1995-03

「冷たい雨が降る」「雨が冷たく降る」において,前者の「冷たい」は連体成分,後者の「冷たく」は連用成分であるが,両者は同義的である。このような関係を連体・連用の対応と呼ぶ。この対応には一定の条件があり,そのひとつが「雨が降る」のような自然現象を表す機能動詞文である。この前編ではまず自然現象文とは何かをいささか詳しく考察し,後編において連体・連用の対応を論ずる。
著者
村木 正武
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 : 神田外語大学大学院紀要 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.7-18, 1998-03

Lift a finger, a red cent, etc. in English mean yubi ippon ugokasu, bita itimon, etc. in Japanese, while mettani, kessite, etc. do not correspond to any English words. Mettani-nai, kessite-nai, etc. are equivalent to English rarely, never, etc. This paper tries to clarify the behavior of these two types of negatives.