- 著者
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和田 義明
亀山 秀雄
- 出版者
- 一般社団法人 国際P2M学会
- 雑誌
- 国際P2M学会誌 (ISSN:24320374)
- 巻号頁・発行日
- vol.7, no.2, pp.75-85, 2013-02-25 (Released:2017-05-25)
- 被引用文献数
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5
厳しい市場環境の中で、技術的な優位性がある商品や新規性のある商品の開発は、企業にとっての重要なイノベーション戦略である。その為の研究開発プロセスについては数々の研究がなされ、各企業で実践されている。ステージ・ゲート法やPACEは、その代表例であり、多数の研究開発テーマから有望なものを絞り込んでいく手法として優れている。一方で、テーマの有望性が見出されずに、消去されてしまう可能性があることが懸念される。そこで、研究開発を後押ししながら、有望なテーマを引き上げる手法として「ブーストゲート(Boost-Gate)」という手法を考案した。このゲートはプラットフォームの一つであり、組織活性化機能が働いている。本稿では、食品会社K社における実践を通してその有効性について報告する。