著者
鈴木 治郎
出版者
一般社団法人 国際ICT利用研究機構
雑誌
国際ICT利用研究学会論文誌 (ISSN:24330205)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.102-110, 2017 (Released:2020-02-01)
参考文献数
22

012 年1 月に逝去された数学者の和田秀男氏は,計算機利用を整数論へと応用したわが国のパイオニアであり,同時に『数学セミナー』など一般誌への整数論への興味をかき立てる数々の文章でも知られている.そんな和田秀男氏の研究はフェルマーの最終定理の解明へも計算機応用で迫ろうとするものであった.そんな氏の数学研究の特徴を,筆者によるフェルマーの最終定理に関する発展も交えて概説する.
著者
青木 智子 水國 照充
出版者
国際ICT利用研究学会
雑誌
国際ICT利用研究学会論文誌 (ISSN:24330205)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.23-30, 2017 (Released:2020-02-01)
参考文献数
20

ICTは養育者の育児情報の収集だけでなく,育児ツールのひとつとして活用されている。そもそも,養育者のICT における育児情報収集の満足度は高く,自治体が提供する情報アプリケーションは広く活用され,育児日記などのアプリは,紙に代わる記録媒体として人気が高い。一方,近年,社会問題としても注目をあびているスマホ育児は,①養育者の子育てにおけるしつけアプリ・知育アプリや動画視聴などのICTに対する依存,②養育者が育児中にICT操作に没頭し,無自覚なまま子どもから目を離している態度,という2 つの視点から見ることができる。本研究は,ICT の過剰な利用が子どもたち,養育者の心身に様々な影響を与えていることに目を向け,養育者によるICTの適切な利用と子どもが受ける影響としての愛着障害について検討する。
著者
澤田 秀樹 山下 倫範
出版者
一般社団法人 国際ICT利用研究機構
雑誌
国際ICT利用研究学会論文誌 (ISSN:24330205)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.123-128, 2017 (Released:2020-02-01)
参考文献数
8

短歌や短詩を暗号の視点で読み解こうとするとき,多くは折り句等の転置式暗号の視点でなされる。本稿では,短歌や短詩を数理科学的な暗号の視座で眺め,その基底としてシャノンの定義した判別距離を用いた。ここでは,まず齊藤史の作品とその英訳を考察材料としてとりあげた。その中で,短詩の解釈過程から,創作「鍵」は「感性」などであり,解釈(解読)「鍵」は「作者の「作者の背景や季語」等であることを述べ,齊藤史の場合,英文としての判別距離は約90 文字であると類推する。他にリルケの詩や松尾芭蕉の俳句でも同様の考察を試み,理解できるほどよい判別距離と暗号との関係から短歌・短詩・俳句の解釈(解読)可能性を論じる。
著者
中村 洋介 香内 彩夏
出版者
一般社団法人 国際ICT利用研究機構
雑誌
国際ICT利用研究学会論文誌 (ISSN:24330205)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.3-9, 2020 (Released:2021-11-06)
参考文献数
8

本研究では,ANA 全139 路線,JAL 全145 路線のうち,運行本数が多いANA30 路線,JAL 25 路線(計147,000 便)の欠航率を調査した。調査期間は2019 年9 月1 日