著者
鈴木 治郎
出版者
一般社団法人 国際ICT利用研究機構
雑誌
国際ICT利用研究学会論文誌 (ISSN:24330205)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.102-110, 2017 (Released:2020-02-01)
参考文献数
22

012 年1 月に逝去された数学者の和田秀男氏は,計算機利用を整数論へと応用したわが国のパイオニアであり,同時に『数学セミナー』など一般誌への整数論への興味をかき立てる数々の文章でも知られている.そんな和田秀男氏の研究はフェルマーの最終定理の解明へも計算機応用で迫ろうとするものであった.そんな氏の数学研究の特徴を,筆者によるフェルマーの最終定理に関する発展も交えて概説する.
著者
澤田 秀樹 山下 倫範
出版者
一般社団法人 国際ICT利用研究機構
雑誌
国際ICT利用研究学会論文誌 (ISSN:24330205)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.123-128, 2017 (Released:2020-02-01)
参考文献数
8

短歌や短詩を暗号の視点で読み解こうとするとき,多くは折り句等の転置式暗号の視点でなされる。本稿では,短歌や短詩を数理科学的な暗号の視座で眺め,その基底としてシャノンの定義した判別距離を用いた。ここでは,まず齊藤史の作品とその英訳を考察材料としてとりあげた。その中で,短詩の解釈過程から,創作「鍵」は「感性」などであり,解釈(解読)「鍵」は「作者の「作者の背景や季語」等であることを述べ,齊藤史の場合,英文としての判別距離は約90 文字であると類推する。他にリルケの詩や松尾芭蕉の俳句でも同様の考察を試み,理解できるほどよい判別距離と暗号との関係から短歌・短詩・俳句の解釈(解読)可能性を論じる。
著者
鈴木 治郎
出版者
一般社団法人 国際ICT利用研究機構
雑誌
国際ICT利用研究学会研究会研究論文誌 (ISSN:24339997)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.6-9, 2018 (Released:2020-02-01)
参考文献数
6

都道府県別平均寿命において長野県は,2010 年国勢調査では男女とも1 位,2015年調査でも男性2 位,女性1 位であることなどから「長寿県」と呼ばれる都道府県の一つになっている.「高齢化先進国」日本においては,長野県に限らず,長寿要因が何かと話題になることは多くなっている.ここでは長野県が長寿県であるかどうか自体に疑問の目を向ける.高齢者が今後何年の余命をもつかの指標である平均余命を通じて,とくに長野県が他県と比べて長寿と言えるだけのデータを示しているのかを検証する.
著者
中村 洋介 香内 彩夏
出版者
一般社団法人 国際ICT利用研究機構
雑誌
国際ICT利用研究学会論文誌 (ISSN:24330205)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.3-9, 2020 (Released:2021-11-06)
参考文献数
8

本研究では,ANA 全139 路線,JAL 全145 路線のうち,運行本数が多いANA30 路線,JAL 25 路線(計147,000 便)の欠航率を調査した。調査期間は2019 年9 月1 日