著者
近藤 裕貴 藤井 叙人 片寄 晴弘
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.122-126, 2015-09-18

アクションゲームの上達には,コントローラによる様々なボタン入力パターンを習得することが不可欠である.この入力パターンは,順序通り入力を行えば良いものだけではなく,タイミングの正確さを必要とするものが多い.しかしながら,このタイミングの習得はゲーム上級者であっても障壁となることがある.様々な分野で,タイミングを効率的に学習させる手法の検討が行われているが,アクションゲームのキャラクター操作に注目したものは少ない.本研究では,音を用いたアクションゲームプレイヤのスキル獲得支援手法について提案する.また,被験者実験を通して有効性を検証した結果,特定の条件下において高い効果を得られることがわかった.
著者
徳永 礼
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.179-185, 2015-09-18

本論文は,人とロボット家電との音声会話は,ストレス解消効果ないしリラックス効果を持つかという命題について,唾液内のα-アミラーゼと脳波状態を測定した実験結果と考察を示す.多くの家庭内で家電製品が家事代行や手間の削減に貢献しているが,ロボット家電はそれ以外にも人に貢献できる可能性を示すものである.
著者
稲葉 通将 高橋 健一
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.241-244, 2015-09-18

人間同士の対話において,聞き手の反応や相手への働きかけは,話し手が話を進めていくために必要な要素である.そこで本研究では,ユーザの発話に対し,聞き手として適切な応答を行うことで対話を活性化させる対話システムを設計する.対話システムの応答は多クラスSupport Vector Machine(SVM) を用いて応答クラスを決定することで行う.そのための学習データとして,Twitter におけるtweet・replyペアを用いる手法を提案する.本研究で提案する応答手法は,Twitter 上に公開している対話システムに実装されている.本論文ではこの対話システムの機能についても併せて述べる.
著者
土田 修平 寺田 努 塚本 昌彦
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.193-196, 2015-09-18

移動ロボットがある特定の動作を実際に行っていなくても,その動作を行っているように見せる手法について調査を行う.例えば,球体型LED を移動ロボットに搭載し,移動ロボットの移動に合わせて球体が転がっているかの如く光らせる.これにより,単に球体が転がっていると錯視させられるかどうか調査する.このような錯視を起こすことができれば,俊敏性と特定の動作の二つの機能を備えた移動ロボットが実現できる.