著者
ほりぐち かずひさ Kazuhisa Horiguchi 千葉経済大学 CHIBA KEIZAI UNIVERSITY
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済論叢 (ISSN:0915972X)
巻号頁・発行日
no.44, pp.49-60, 2011-07

The main purpose of this paper is to criticize, for the following three reasons, a recent trend in Japanese universities where the paragraph theory is taught as if it were the sole universal way of writing, whether in English or Japanese. First, the paragraph theory was primarily established by Alexander Bain (1818-1903) and it has survived and dominated American education for only a century and a half. Second, according to some previous studies, eminent writers do not necessarily follow paragraph-writing rules when writing in English. Third, as some surveys on contrastive rhetoric suggest, each culture has its own organizational or structural pattern of writing documents. The paragraph-writing method should not be applied directly to education in writing Japanese or be imposed on Japanese students writing Japanese. When we teach English or Japanese writing in Japanese universities, the teachers should explain these situations. Explaining only prescriptive rules that are mentioned in English composition textbooks is confusing to many Japanese students.
著者
小池 順子
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済論叢 (ISSN:0915972X)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1-14, 2008-07-26

本論文は、道徳教育に関する学習指導要領の中から特に「法や決まりの意義を理解する」という文言に着目し、これを学校の教育内容とすることの難しさについて考察している。現代日本で道徳教育を難しくしている「問題状況」は、資本主義が抱える矛盾に着目するベル(1976)の論考によれば、社会の「発展」上必然的な帰結である。したがって、学校や教師は「法やきまり」を教える難しさの内実を認識する必要がある。さらにこれらの意義を学校で教えるに当たっては、現代の子どもたちがもつ自己実現の欲望に依拠することに可能性があることを明らかにした。
著者
白井 義男
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済論叢 (ISSN:0915972X)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.57-62, 2005-01-31

P.コトラーのテキストを事例として、マーケティング・マネジメントの最近の変化を以下の4つの特徴として、日本のケースについて触れた。1.デジタル化の接続容易性 2.中間業者の排除と再構築 3.標準化から顧客の仕様対応、顧客化 4.産業の多角化と収束
著者
藤原 俊朗
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済論叢 (ISSN:0915972X)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.99-114, 2003-07-15

最近相次いでExcelを使った産業連関分析の参考書が発刊された。大阪学院大学・井出眞弘教授の「Excelによる産業連関分析入門」と早稲田大学・中村愼一郎教授の「Excelで学ぶ産業連関分析」がそれである。両書ともExcelを使った事例が豊富に掲載されており,これから産業連関分析を本格的に産業連関分析を学ぶ大学生や社会人にとって格好の入門書であり,応用書でもある。更に,パソコンによる産業連関分析の参考書を取り上げる場合,忘れてならないのが1990年に刊行された中央大学・横倉弘行教授の「産業連関分析入門パソコンによるLeontief」である。まだ,パソコンが十分な能力を発揮する以前に書かれた横倉教授のこの著書は特筆に値するものである。内容的にも先にあげた両書が入門的な性格であるのに対して,産業連関分析のあらゆる分野を網羅したハンドブック的な専門書である。以上の三冊は大学院修士課程で本格的に産業連関分析に取り組む際には不可欠の参考書となろう。大学での入門書としては,井出教授か中村教授の著書を部分的に勉強することになるだろう。その際,計量経済的なアプローチをするのなら前者,環境問題を意識するなら後者となろう。