著者
時実 象一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第13回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.41-44, 2016 (Released:2016-11-17)
参考文献数
7

SchematronはXML文書を解析して、指定された条件に合致するかどうかをチェックしてレポートを出力するものであり、電子ジャーナルや各種XML文書の意味的チェックに広く使われている。一般社団法人情報科学技術協会では、その発行する会誌「情報の科学と技術」が国立情報学研究所で電子化されNII-ELSに登載されていたが、今回国立研究開発法人科学技術振興機構が運営するJ-STAGEに移行されるに際し、XMLで書かれている書誌事項のチェックにスキマトロンにより、巻数と年の整合性、発行日、終了ページ数が開始ページ数より大きい、和英のキーワード数の一致などのチェックをおこなったが、大きな不整合はなく書誌事項の品質が良いことがわかった。
著者
安藤 俊幸
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第13回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.139-144, 2016 (Released:2016-11-17)
参考文献数
17

機械学習を利用した効率的な特許調査方法を実務ベースに重きを置いて検討した。特に動向調査と先行技術調査への機械学習の応用に関して実務上どこまで使えるかを念頭に検討した。 機械学習を大別すると教師データなし学習と教師データあり学習がある。教師データなし学習の一つの技法としてクラスタリングがある。動向調査の一例として人工知能分野で全体の俯瞰可視化から技術動向を抽出する方向で行った。俯瞰可視化として特許公報間の類似度を用いたクラスタリング検討を行った。 教師データあり学習の先行技術調査への応用として即席麺の直近10年を母集団として検討した。教師データとして審査官が拒絶理由に採用した文献の中から拒絶理由の条文コードを利用して新規性(カテゴリーX文献)、進歩性(カテゴリーY文献)欠如に該当する文献を選択して使用した。 動向調査への応用は従来からよく行われている書誌事項の統計解析(パテントマップソフト等)と併用することで実務上十分に有用である。先行技術調査への応用検討では網羅性(再現率)は母集団を大きくして対応するとしても精度(適合率)と学習コスト上(教師データの準備、学習の手間等)課題があり詳細に報告する。
著者
時実 象一 渡邉 沙友里
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第13回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.105-108, 2016 (Released:2016-11-17)
参考文献数
6

クックパッドは広く使われている料理のレシピサイトである。クックパッドの人気つくれぽレシピからレシピのタイトルと紹介文を抽出し、どのようなことばが使われているか分析を試みた。ウェブページから人気レシピをダウンロードし、テキスト処理を行ったのち、テキスト・マイニング・ツールKH Coderを用いて解析をおこなった。単語では「簡単」という語が突出して使われており、クックパッドの特徴をよく表していた。共出分析でも、「簡単」と「ある・材料・出来る」が同じクラスターにまとめられた。
著者
田中 雅章 神田 あづさ
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第13回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.57-60, 2016 (Released:2016-11-17)
参考文献数
3

今の高等教育機関で学ぶ学生はすでに高校生の時からスマートフォンを所有し、LINEなどのSNSアプリを使って友人とのコミュニケーションに使っている。しかし、安易に撮影できる環境が整い、何も意識せずにSNSへ画像をアップすることで、トラブルを起こしている。このようなトラブルを未然に防ぐためにはどのような教育が必要であろうか。本稿では学生のデジタル映像取り扱いに対する意識調査を行い、情報倫理教育のあり方を考察する。

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著者
今井 康好 佐川 穣 土田 哲平 鷺谷 喜春 大野 晶子 重田 有美 武藤 亜弓
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第13回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.1-6, 2016 (Released:2016-11-17)
参考文献数
12

近年、地方創生の手段の一つとして観光が大きくクローズアップされ、各自治体でも観光政策の充実策を打ち出している。旧来型の戦略だけでは観光客に満足してもらうことが難しい大競争時代を迎えており、インフラ、商品、サービス、PR、人材など地域の総合力を結集した戦略が必要とされている。本研究では他地域に比べ、人口、経済、観光に伸び悩みのある高知県を選定し、高知県が抱える課題の把握、多面的な視点から課題解決の検討を進め、政策提言をまとめた。この政策提言を導くために用いた、現状把握⇒成功要因分析⇒課題把握⇒仮説作成⇒仮説検証の調査分析プロセスを紹介する。本検討結果が、観光事業従事者に参考になれば幸いである。
著者
平川 雅彦 安藤 俊幸
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第13回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.83-88, 2016 (Released:2016-11-17)
参考文献数
6

自動ブレーキの周辺技術を自動ブレーキの特許情報のテキストマイニングを用いて調べた。周辺技術は中心に位置する自動ブレーキより最も遠い所に位置し、その代表として歩行者認識技術を解析候補とし、特徴技術の抽出を行った。 始めに歩行者認識技術に関してその動向を技術間の距離を図化できる非計量多次元尺度法で調べた。対象物の認識技術では自動ブレーキでは表面化しなかったセミミリ波レーダが抽出でき、周辺技術も重要であると認識した。次に、歩行者認識を適切に分類すれば、その中に代表的な特徴語が現れると考え、分類方法を検討した。その結果、認識センサなど意味的分類が最適な分類で、その中に代表的な特徴語を抽出できた。また、分類できなかった残渣を非計量多次元尺度法で図化することにより、予測アルゴリズムの利用、歩行者の特徴点解析など萌芽的な特徴技術を見つけることができた。
著者
袁 方 小林 義典 安藤 俊幸
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第13回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.77-82, 2016 (Released:2016-11-17)
参考文献数
5

昨今、中国での特許出願件数は世界第一位に成長するとともに、在華企業による出願も顕著になり、かつ国内の市場規模も依然巨大であることから、中国特許に対する注目度は年々高くなってきている。 日本企業のみならず中国マーケットで事業を行う企業にとっては如何に効率的に膨大な特許情報を読み解くかが重要課題のひとつであり、そのソリューションのため「商用」も含め様々なツールの開発が加速されている。 本報では、それらの分析ツールの中から、中文テキストマイニング機能を有し、ランドスケープ図などの可視化機能を有するとともに、日文・英文での特許分析での実績があり、かつ中国語分析機能が追加された「KHCoder」にフォーカスし、その実務視点での利用可能性評価について論じる。 対比評価においては、既に全件内容を確認済みの中国特許を母集合として用い、精度、活用性等の観点で評価を行った。 またKHCoder等を用いて特定対象分野の特許に対して分析を行い、実務面でどのような分析ができるのかについて検討した結果について紹介する。特に1種類の分析ツールだけではなく、その組み合わせにより、より効果的な分析が出せないか、実務上有益な情報が引き出せないか、について検討した。