著者
齋藤 智世
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 情報システムと社会環境研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.A1-A8, 2010-09-13
参考文献数
12

レポート作成時の負担 (テーマや調べ方を決定する,情報を整理してレポートの構成を考える) を減らして,スモールステップを意識した小設問形式の課題に取り組ませると,レポート作成が苦手な学生でも課題に取り組むことができることがわかった.調査内容を広範囲にすることや,座学で学んだことを実社会のコンテンツで確認するような調査活動を課題に設定すると,理解・知識・考えを深めることができることがわかった.Students can be supported in preparing assignments by reducing their load (such as by deciding the themes and methods of investigation and considering the composition of reports by sorting information) and by working on small tasked-based assignments with small steps in mind. Students can increase their understanding, knowledge, and thinking by broadening the scope of investigation or by selecting a real-world investigation based on what they studied at school.
著者
菊池 祥太郎 小池 優希 浦田 真由 遠藤 守 安田 孝美 水野 政司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 情報システムと社会環境研究報告
巻号頁・発行日
vol.2014, no.3, pp.1-6, 2014-12-01

ソーシャルメディアの特徴に,リツイートやシェアなどの情報を評価し広範囲なネットワークに情報を拡散する機能がある.近年は,ソーシャルメディア上の 「口コミ」 の拡散効果や活用の重要性について注目が集まっている.また,Deep Learning (深層学習) は機械学習アルゴリズムの 1 つであり,画像認識や音声認識の分野で大きな活躍を見せている.本研究では,ソーシャルメディアの 「Twitter」 における口コミの情報伝播効果が,モバイルアプリストアの 「iTunes App Store ランキング」 に与える影響の相関性・関連性について着目をした.さらに Deep Learning を用いて,Twitter におけるつぶやき数の変動や影響を与えやすい時間帯といった原因系データから,App Store ランキングの順位変動の予測可能性について分析・検証を行った.
著者
富澤 浩樹 阿部 昭博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 情報システムと社会環境研究報告
巻号頁・発行日
vol.2014, no.3, pp.1-8, 2014-09-03

東日本大震災関連資料を対象とした震災関連デジタルアーカイブは,震災で得た教訓を後世に伝えることを目的に各所で構築されている.しかし,取り扱っている資料は,報告書,計画書,フリーペーパーやチラシ,活動記録,広報誌,写真といったものがほとんどであるため,研究者や調査者といった強い関心と目的意識がなければ利用することが難しい状況にある.震災の記憶の風化が懸念されてもきており,一般利用者への資料の利活用を継続的に促すための包括的な取り組みが今後に向けて必要となっている.そこで本研究では,資料の利用活性化を目指し,デジタル資料と,それらを用いて作成された成果物である新資料の双方を利活用するシステムについて検討する.具体的には岩手県立図書館の震災関連資料コーナーを対象に,図書館職員との議論を踏まえた情報システム視点による分析を中心とする.