著者
浅川 毅 金本 直之 出崎 善久 岩崎 一彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 設計自動化研究会報告
巻号頁・発行日
vol.99, no.12, pp.1-8, 1999-02-04

ATPGツールにより得られたテストベクトルの一部をシフトして得られるベクトルの集合を被テスト回路への入力とするテストパターン生成器(TPG)の提案を行う. 提案するTPGはシフトレジスタと少量のROMで構成される. ISCASベンチマーク回路に対して提案したTPGを適用した場合の100%の故障検出率を得るためのテスト長, 及びハードウェア量の評価を行った. また, 提案したTPGを使用した場合の100%の故障検出率を得るためのテスト長の式を導出し, 故障シミュレータにより得られたテスト長との比較を行った.
著者
西岡 郁夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 設計自動化研究会報告
巻号頁・発行日
vol.97, no.103, 1997-10-28

今日、半導体市場の需要の70%を占めると言われるパーソナル・コンピュータはインターネットの急速な普及もあって従来の Stand alone PCから Networked Systemになり社会の隅々にまで浸透し、会社や家庭などで誰もが使う情報端末となってきているが、一方では初心者には難解な道具として敬遠されることも事実である。そこで、万人にとって使いやすい物になるためパソコンがどのように変身していかなければならないのか、益々多機能/高機能化するマルチメディア処理によりパソコンが今後どのような方向に向かうのかを論じ、21世紀に向けてのVLSI開発研究への参考に供したい
著者
佐々木 将央 高橋 篤司 梶谷 洋司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 設計自動化研究会報告
巻号頁・発行日
vol.97, no.17, pp.89-96, 1997-02-14

接続すべき端子集合(ネット)が多数指定されているメッシュで区切られている配線領域モデルにおいて,1ネットずつ順に経路決定していくことに対する弊害に対しては,従来から予測とか引き剥し再配線手法を含めて様々な対策が考案されてきた.本研究では各ネットの密度への影響を予測しながら,ネットの端点を両側から少しずつ伸ばすようにして経路を決定して行くことで,すべてのネットを同時に配線する新しいアルゴリズム『端点成長法』を提案する.また,ランダムに生成した実験データに対し実験を行ない,その有効性を確認した.
著者
梶原 誠司 樹下 行三 ポメランツ イリス レディ スダーカ M.
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 設計自動化研究会報告
巻号頁・発行日
vol.97, no.17, pp.1-8, 1997-02-14

製造した回路のタイミング検証の重要性が高まっている一方で,ロバスト依存パスや機能的活性化不能パスのようなパス遅延故障のテストにおいてテスト不要であるパスを多く含む回路が存在することがわかってきた.テスト不要なパスをテスト生成の前に指摘し,テスト生成の対象としないことは,パス遅延故障のテスト生成の効率化に役立つ.本論文は,高速にロバスト依存バスと機能的活性化不能パスを識別する手法を提案する.提案手法は回路の局所的な解析に基づくため,従来多大な処理時間を要していたパス数の多い回路も高速に処理可能である.実験では,本手法は従来手法と比較して短時間で計算でき,テスト不要なパスの判定能力はほぼ同等であることを示す.また,従来手法ではパス数が10^<20>以上あるc6288を現実的には扱うことができなかったが,本手法により99%以上のパスはテスト不要であることを示す.
著者
梶原 誠司 ポメランツ イリス レディ スダーカ M
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 設計自動化研究会報告
巻号頁・発行日
vol.99, no.12, pp.67-72, 1999-02-04

本論文では, 組合せ回路のトランジション故障を対象としたテスト生成におけるテストパターン圧縮手法を提案する. トランジション故障の検出には2つのテストパターンが必要であるが, 提案する手法は, 典型的なテスト圧縮手法の動的圧縮と静的圧縮を2パターンテストに拡張したものである. 動的圧縮については, 無駄な信号値の割当をできるだけ少なくする手法である。また, 静的圧縮については, 不要なテストベクトルが与えられたテスト系列に完全に含まれないようにする新しい手法である。ISCASのベンチマーク回路に対する実験では, 動的圧縮と静的圧縮のどちらにおいても提案手法が有効であることを示す。